傾斜溝付スリーブ

傾斜溝付スリーブ(けいしゃみぞつきスリーブ)とは、
主に射出成形機のスクリュー周辺で使われる部品で、内面に斜めの溝(ヘリカル溝)が刻まれたスリーブ(円筒部品)のことです。

  簡単に言うと
「樹脂を前に送りやすくするための工夫がされた筒」です。


■ どこに使われる?

主に以下の位置で使われます:

  • ホッパー下〜シリンダー前半部(供給部)
  • スクリュー外周側の補助部品

■ 仕組み(ここが重要)

内側にある斜めの溝がポイントです。

● 何が起きる?

通常:

  • ペレットは滑って空回りしやすい

傾斜溝があると:

  • 樹脂が溝に引っかかる
  • 回転するスクリューに対して相対的に前に押し出される

 結果
供給(フィード)が安定する


■ 役割・効果

① 供給性の向上

  • ペレットの滑り防止
  • 食い込みが良くなる

② 可塑化の安定

  • スクリューへの材料供給が均一になる

③ 生産の安定化

  • 吐出量のバラツキ減少

■ よく使われる場面

  • 滑りやすい材料(PE・PPなど)
  • 高吐出・高速成形時
  • 供給ムラが出やすい条件

■ 現場でのポイント

● 温度管理が重要

  • 低すぎる → 食い込み悪化
  • 高すぎる → 溶けて滑る(逆効果)

  特にホッパー下は冷却気味にすることが多い


● 摩耗に注意

  • 溝が摩耗すると効果低下
  • 供給不良の原因になる

● 材料との相性

  • 粘りのある材料 → 効果大
  • ガラス繊維入り → 摩耗が早い

■ 関連用語

あなたのこれまでの学習とつながります

  • スクリュー
  • シリンダー
  • 飢餓供給
  • 背圧
  • メルトフローレート

■ まとめ

傾斜溝付スリーブとは:
  樹脂の滑りを防ぎ、安定して前に送り出すための溝付きスリーブ

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