焼結成形(しょうけつせいけい)は、粉末状の材料を型に入れて加熱し、溶かさずに粒子同士を結合させて固める成形方法です。金属やセラミックス、そして一部の樹脂で使われます。
■ 基本イメージ
「粉を押し固めて、熱で“くっつける”」
※完全に溶融させるのではなく、融点より低い温度で結合させるのがポイント
■ 基本工程
① 粉末充填
→ 金型に粉を入れる
② 成形(圧縮)
→ プレスして形を作る(グリーン体)
③ 焼結(加熱)
→ 高温で粒子同士を結合
④ 仕上げ(必要に応じて)
→ 切削・含浸など
■ 焼結の仕組み
加熱すると:
- 粒子表面が拡散・接合
- ネック(首のような結合部)が成長
- 徐々に強度が上がる
完全に溶けなくても一体化する
■ 主な種類
● 金属焼結(粉末冶金)
- 自動車部品(ギアなど)
● セラミックス焼結
- 電子部品
- 耐熱部材
● 樹脂焼結
- Selective Laser Sintering(SLS)など
→ 粉末樹脂をレーザーで焼結
■ メリット
- 複雑形状が作れる
- 材料ロスが少ない
- 多孔質構造が作れる(含油軸受など)
- 切削加工を減らせる
■ デメリット・課題
- 強度が鋳造品より低い場合あり
- 寸法収縮が発生(設計が難しい)
- 焼結炉など設備が必要
■ 技術ポイント
● 粉末特性
- 粒径・形状
- 分布
これで密度・強度が変わる
● 温度・時間
- 高すぎ → 変形・過焼結
- 低すぎ → 強度不足
● 雰囲気制御
- 酸化防止(真空・還元雰囲気)
■ よくあるトラブル
● 密度ムラ
→ 粉末充填不良
● 割れ・変形
→ 収縮不均一
● 強度不足
→ 焼結不足
■ 現場的な理解
シンプルに言うと:
「粉を“溶かさずに固める”成形」
です。
■ 射出成形との違い
- 射出成形
溶かして流して固める - 焼結成形
粉を固めてから熱で結合
■ 重要なポイント
焼結成形の本質は:
「粒子同士の拡散と結合」


コメント