シャットオフノズル

シャットオフノズルは、射出成形機のノズル先端に取り付ける装置で、樹脂の流れを機械的に開閉(オン/オフ)できるノズルです。
簡単に言うと「樹脂をピタッと止めるためのバルブ付きノズル」です。


■ 何のために使うか

通常のノズルは常に樹脂が前に押される状態なので、

  • ノズルから樹脂が垂れる(糸引き・鼻垂れ)
  • 空気や異物が混入する

といった問題が出ます。

そこでシャットオフノズルを使うと:

  必要なときだけ樹脂を出す/止めることができる


■ 基本構造

ノズル内部に「弁(バルブ)」があります。

主な構成:

  • ノズル本体
  • バルブピン(開閉部)
  • 駆動機構(スプリング・油圧・エアなど)

■ 動作イメージ

  1. 射出時 → バルブが開く → 樹脂が流れる
  2. 射出停止 → バルブが閉じる → 樹脂を遮断

  シンプルな開閉動作


■ 主な種類

● スプリング式

  • 樹脂圧で開く
  • シンプル・安価

● 油圧・エア駆動式

  • 外部制御で開閉
  • タイミング制御が正確

● ニードル式(ピン式)

  • 針状ピンで開閉
  • シール性が高い

■ メリット

  • 鼻垂れ防止
  • 糸引き防止
  • 成形の安定化
  • 金型内のガス混入防止

■ デメリット・注意点

  • 構造が複雑(コスト増)
  • メンテナンスが必要
  • 樹脂が詰まるとトラブル
  • 圧力損失が増える

■ よくあるトラブル

● 開かない

→ 樹脂固化/異物詰まり

● 閉じきらない

→ 摩耗/シール不良

● 焼け・劣化

→ 滞留による熱劣化


■ 使用される場面

  • 低粘度樹脂(垂れやすい)
  • 高温樹脂
  • 外観重視製品
  • ホットランナーとの組み合わせ

■ 現場的な理解

シンプルに言うと:

 「ノズルに付ける“蛇口”」

です。


■ ホットランナーとの関係

ホットランナーでも:

  • バルブゲート(金型側)
  • シャットオフノズル(機械側)

  両方で“止める”設計もある


■ 実務でのポイント

  • 温度管理(固化防止)
  • 開閉タイミング
  • 分解清掃のしやすさ

コメント

タイトルとURLをコピーしました