回転成形

回転成形とは

金型を加熱しながら回転させ、内部で溶融樹脂を均一に付着させて中空体を作る成形法です。

 「回しながら内側に樹脂を貼り付ける技術」

圧力はほぼかけません。
遠心力と重力を利用します。


基本工程

① 粉末樹脂を金型に投入
② 金型を閉じる
③ 加熱しながら二軸回転
④ 樹脂が内壁に溶着
⑤ 冷却しながら回転継続
⑥ 取り出し


特徴的ポイント

✔ 低圧成形
✔ シームレス中空
✔ 肉厚が比較的均一
✔ 応力が少ない


主な材料

  • PE(特にLLDPEが主流)

  • PP

  • ナイロン(高機能用途)

粉末原料を使うのが基本です。


主な製品

  • 大型タンク

  • 貯水槽

  • 遊具

  • コンテナ

  • カヤック

  • 医療容器

「大きくて中が空洞」なものが得意。


他の中空成形との比較

項目 回転成形 ブロー成形
圧力 ほぼなし 高圧
金型 比較的安価 高価
生産性 低め 高い
大型対応

メリット

✔ 大型品が作れる
✔ 金型コストが安い
✔ 応力が少ない
✔ 肉厚調整が可能


デメリット

✖ サイクルが長い
✖ 精密部品には不向き
✖ 自動化しにくい
✖ 表面精度はやや劣る


現場で重要な管理

  • 回転速度比(主軸/副軸)

  • 加熱時間

  • 冷却速度

  • 粉末粒径

  • 充填量

ここがズレると:

  • 肉厚ムラ

  • ピンホール

  • 未溶融粒子

  • 反り


ひとことで

回転成形は
 「低圧で大型中空品を作る堅実な技術」

派手ではないですが、タンク系では王道です。

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