繊度むら

繊度むら(せんどむら)とは、繊維やフィラメントの太さ(繊度)が長さ方向に不均一になる現象です。

繊維製造では重要な品質項目の一つで、繊度むらが大きいと製品性能や外観に悪影響を及ぼします。


■ 繊度とは

繊度とは、

  繊維の太さを表す指標

です。

一般的には、

  • デニール(denier)
  • テックス(tex)
  • デシテックス(dtex)

などで表されます。


■ 繊度むらのイメージ

理想

 
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一定の太さ
 

繊度むらあり

 
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太い 細い 太い
 

  長さ方向で太さが変動する状態


■ 発生原因

● 吐出量の変動

紡糸ノズルから出るポリマー量が不安定

原因例

  • ギヤポンプの脈動
  • 圧力変動
  • スクリーン詰まり

● 温度むら

溶融樹脂温度が不均一

すると、

  • 粘度変化
  • 流量変化

が発生します。


● 延伸条件の変動

延伸倍率が一定でない

すると、

  • 太い部分
  • 細い部分

ができます。


● 冷却不均一

紡糸後の冷却風のばらつき


● 原料品質のばらつき

  • 水分
  • 分子量
  • 異物

などの影響


■ 発生する問題

● 強度低下

細い部分が弱点になります。


● 染色むら

繊度差によって染料吸収が変わる


● 外観不良

布地に筋や濃淡が出る


● 糸切れ

細い部分から切れやすい


■ 対策

● ギヤポンプ管理

安定吐出を維持


● 温度管理

シリンダー・配管・口金温度を均一化


● 冷却風管理

風速・温度を均一にする


● 延伸条件安定化

ロール速度を一定に保つ


● 原料管理

乾燥・異物除去を徹底


■ 繊維製造での重要度

繊度むらは、

  糸品質を左右する最重要管理項目の一つ

です。

特に、

  • ナイロン
  • ポリエステル
  • ポリプロピレン

などの合成繊維では厳しく管理されます。


■ 現場的な理解

シンプルに言うと、

  「糸の太さが均一でなくなる現象」

です。


■ スパンボンド法との関係

以前お話ししたスパンボンド法でも、

  • 押出量変動
  • エアー延伸変動
  • 冷却不均一

があると繊度むらが発生し、

最終的に不織布の強度や見た目に影響します。


覚え方

繊度むら = 繊維の太さのばらつき

と覚えると分かりやすいです。

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