制限ゲート(せいげんゲート、Restriction Gate)とは、射出成形においてゲート断面を意図的に小さくして、樹脂の流量や圧力を制御するためのゲートを指します。
ゲートとは、ランナーからキャビティ(金型内の製品部分)へ樹脂が流れ込む入口のことです。
■ 基本イメージ
スプルー
↓
ランナー
↓
[ 制限ゲート ]
↓
キャビティ
「細い通路を設けて樹脂の流れをコントロールする」
■ なぜ制限するのか
樹脂をそのまま流すと、
- 流れが速すぎる
- 保圧が効きすぎる
- ゲートシールが遅い
などの問題が起こることがあります。
そこでゲートを細くして、
樹脂流量と圧力伝達を調整する
のです。
■ 主な目的
● ゲートシールを早くする
ゲートが細いと早く固化します。
そのため、
- 保圧時間短縮
- サイクル短縮
につながります。
● 製品寸法の安定化
過剰な保圧を防ぎ、
- バリ
- 過充填
を抑制できます。
● 外観向上
ゲート跡を小さくできます。
■ メリット
- 成形サイクル短縮
- ゲート跡が小さい
- 寸法安定性向上
- バリ抑制
■ デメリット
● 圧力損失が大きい
細いため、
より高い射出圧力が必要
● ショートショットが起きやすい
流れにくい製品では充填不足になることがあります。
● せん断発熱が増える
ゲート通過時に樹脂へ大きなせん断が加わります。
■ 発生しやすい不良
● ジェッティング
樹脂が勢いよく飛び出す
● 焼け
せん断発熱やガス圧縮
● ショートショット
充填不足
■ 代表的な制限ゲート
ピンポイントゲート
小径の丸ゲート
サブマリンゲート
自動切断が可能
トンネルゲート
成形後に自動離型しやすい
これらは一般的に制限ゲートとして使われます。
■ 現場的な理解
シンプルに言うと、
「樹脂の蛇口を少し絞って流れをコントロールするためのゲート」
です。
■ 重要なポイント
制限ゲートは、
「充填しやすさ」と「ゲートシールの速さ」
のバランスで設計します。
細すぎるとショートショット、
太すぎるとサイクルが長くなったりバリが出たりするため、適切なゲート径の設定が重要です。


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