真空注型法

真空注型法は、液状の樹脂を真空中で型に流し込み、気泡を防ぎながら成形する方法です。
主に試作品や少量生産で使われる技術で、精密で外観の良い製品が作れます。


■ 基本イメージ

 「真空の中で樹脂を流して、気泡なしで固める」


■ どんなときに使うか

  • 試作(プロトタイプ)
  • 小ロット生産
  • デザイン確認用モデル
  • 透明部品の試作

  金型を作る前段階でよく使われる


■ 基本工程

① マスター作成
→ 3Dプリンタや切削で原型を作る

② シリコン型作成
→ マスターをもとに型を取る

③ 真空チャンバーにセット

④ 樹脂を注入(真空中)

⑤ 硬化(加熱または常温)

⑥ 脱型


■ 使用される材料

  • ウレタン樹脂(主流)
  • エポキシ樹脂
  • シリコン系

  実際の樹脂に近い特性を再現可能


■ なぜ真空でやるのか(重要)

通常の注型だと:

  • 空気が混入
  • 気泡が残る

真空にすると:

  気泡を抜きながら充填できる


■ メリット

  • 気泡が少なく高品質
  • 透明性が良い
  • 金型コストが低い(シリコン型)
  • 短納期

■ デメリット・課題

  • 量産には不向き(型寿命が短い)
  • 材料強度が本番品より低い場合あり
  • サイズ制限(装置依存)

■ よくあるトラブル

● 気泡残り

→ 真空不足/注入速度不適

● 変形

→ 硬化収縮

● 表面不良

→ 型の劣化/離型不良


■ 射出成形との違い

  • 射出成形
      高圧で溶融樹脂を流す(量産向き)
  • 真空注型
      低圧+真空で液状樹脂を流す(試作向き)

■ 現場的な理解

シンプルに言うと:

 「空気を抜きながら静かに流して固める成形」

です。


■ 重要なポイント

真空注型の品質は:

 「脱泡(空気抜き)× 注入の仕方」

でほぼ決まります。


■ こんな場面で強い

  • 透明品の試作
  • 外観確認
  • 小ロット多品種

コメント

タイトルとURLをコピーしました