自動取り出し機は、射出成形機などで成形された製品を金型から自動で取り出す装置です。英語ではロボット(取出ロボット)とも呼ばれ、成形現場の自動化に欠かせません。
■ 何をする装置か
「人の手でやっていた“取り出し作業”を自動化する」
具体的には:
- 金型が開く
- 製品をつかむ(または吸着)
- 金型の外へ取り出す
- 所定位置に置く(コンベアなど)
■ 主な種類
● 直交型(3軸ロボット)
- 上下・前後・左右の動き
- 一番一般的
- 安定性が高い
● 多関節ロボット
- 人の腕のように動く
- 複雑な取り出しや組立に対応
● スイング型
- シンプル構造
- 小型機や簡易用途
■ 把持方法(つかみ方)
● 吸着(バキューム)
- カップで吸う
- 薄物や平面部品に強い
● チャック(つかむ)
- 指で挟む
- 重い・立体形状向き
■ 射出成形との連動(重要)
自動取り出し機は、シーケンス制御と連動します:
- 型開完了信号
- ロボット進入
- 製品把持
- ロボット退避
- 型閉OK
タイミングがズレると事故や不良の原因
■ メリット
- 人手削減(省人化)
- 安全性向上(高温金型に触れない)
- サイクルタイム短縮
- 品質安定(キズ・変形防止)
■ デメリット・注意点
- 設備コストが高い
- 段取り替えが必要(製品ごと)
- 調整が不十分だとキズや落下
■ よくあるトラブル
● 取り損ね
→ 吸着不足/位置ズレ
● 製品落下
→ 真空不良/チャック力不足
● 金型干渉(危険)
→ タイミングミス/設定ミス
■ 現場的な理解
シンプルに言うと:
「成形機に付ける“自動の手”」
です。
■ 付加機能(最近の傾向)
- インサート投入(部品を入れる)
- ゲートカット
- 外観検査(カメラ)
- トレー整列
ただの取り出しから「簡易自動化ライン」へ進化


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