減圧注入成形法(Vacuum Injection Molding / 真空注入成形)とは、
金型内を減圧(真空状態)にしてから樹脂を注入することで、気泡や未充填を防ぐ成形方法です。
■ 基本イメージ
「空気を抜いてから樹脂を入れる」
- 金型を閉じる
- 内部の空気を抜く(真空引き)
- 樹脂を注入
- 硬化・冷却
空気がないので
すみずみまできれいに充填される
■ 主な用途
- 精密成形品(気泡NGの製品)
- 光学部品
- 電子部品の封止
- 複合材料(FRPなど)
■ 代表的な方式
● 真空注入(RTM系)
- 繊維に樹脂を含浸させる
- 複合材料で多用
● 射出成形+真空引き
- 通常の射出成形に真空機構を追加
■ メリット
◎ 気泡の大幅低減
- 外観・強度が向上
◎ 充填性アップ
- 細かい形状にも入りやすい
◎ ウェルドライン改善
- 空気がないため弱点が減る
■ デメリット
▲ 設備が複雑
- 真空ポンプや密閉構造が必要
▲ サイクルタイム増加
- 真空工程が追加される
▲ 金型の密閉性が重要
- 漏れがあると効果低下
■ 現場での重要ポイント
● 真空度管理
- 不十分 → 気泡残る
- 過剰 → 樹脂の揮発・不安定
● シール性(密閉)
- パッキンや合わせ面の状態が重要
● 樹脂粘度
- 低粘度の方が流れやすい
特に複合材では重要
■ よくあるトラブル
- 気泡残り → 真空不足・漏れ
- 充填不足 → 粘度高すぎ
- 表面欠陥 → 空気巻き込み
■ 関連用語
これまでの内容とつながります
- クローズドモールド成形
- 射出成形
- キャビティ
- エアートラップ
- ゲート
■ まとめ
減圧注入成形法とは:
金型内を真空にしてから樹脂を入れ、気泡のない高品質成形を行う方法


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