減圧注入成形法

減圧注入成形法(Vacuum Injection Molding / 真空注入成形)とは、
金型内を減圧(真空状態)にしてから樹脂を注入することで、気泡や未充填を防ぐ成形方法です。


■ 基本イメージ

  「空気を抜いてから樹脂を入れる」

  1. 金型を閉じる
  2. 内部の空気を抜く(真空引き)
  3. 樹脂を注入
  4. 硬化・冷却

  空気がないので
すみずみまできれいに充填される


■ 主な用途

  • 精密成形品(気泡NGの製品)
  • 光学部品
  • 電子部品の封止
  • 複合材料(FRPなど)

■ 代表的な方式

● 真空注入(RTM系)

  • 繊維に樹脂を含浸させる
  • 複合材料で多用

● 射出成形+真空引き

  • 通常の射出成形に真空機構を追加

■ メリット

◎ 気泡の大幅低減

  • 外観・強度が向上

◎ 充填性アップ

  • 細かい形状にも入りやすい

◎ ウェルドライン改善

  • 空気がないため弱点が減る

■ デメリット

▲ 設備が複雑

  • 真空ポンプや密閉構造が必要

▲ サイクルタイム増加

  • 真空工程が追加される

▲ 金型の密閉性が重要

  • 漏れがあると効果低下

■ 現場での重要ポイント

● 真空度管理

  • 不十分 → 気泡残る
  • 過剰 → 樹脂の揮発・不安定

● シール性(密閉)

  • パッキンや合わせ面の状態が重要

● 樹脂粘度

  • 低粘度の方が流れやすい
      特に複合材では重要

■ よくあるトラブル

  • 気泡残り → 真空不足・漏れ
  • 充填不足 → 粘度高すぎ
  • 表面欠陥 → 空気巻き込み

■ 関連用語

これまでの内容とつながります

  • クローズドモールド成形
  • 射出成形
  • キャビティ
  • エアートラップ
  • ゲート

■ まとめ

減圧注入成形法とは:
  金型内を真空にしてから樹脂を入れ、気泡のない高品質成形を行う方法

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