スタティックミキサー

スタティックミキサーは、内部に固定された混合エレメント(羽根や仕切り)を通過させることで、流体を“動かさずに”混合する装置です。
回転部がないのが最大の特徴で、押出機や配管内でよく使われます。


■ 基本イメージ

 「流れるだけで勝手に混ざる」


■ 仕組み

樹脂や液体がミキサー内部を通ると:

  1. 流れが分割される
  2. 方向が変えられる
  3. 再び合流する

  これを何度も繰り返して均一化


■ 構造

  • 円筒管(ハウジング)
  • 内部エレメント(固定羽根)

エレメントは:

  • ねじれ形状
  • 交互配置

  混合効率を高める設計


■ 主な用途

  • 押出成形(色替え・添加剤分散)
  • 液体混合(接着剤・塗料)
  • 反応プロセス(均一化)

■ 特徴(重要)

● 動く部品がない

  • 故障が少ない
  • メンテナンス容易

● 連続混合

  • 流れに乗せて処理

● 分散・均一化に強い

  • 色ムラ改善
  • 温度均一化

■ メリット

  • 構造がシンプル
  • 電力不要(流れを利用)
  • 安定した混合品質
  • メンテナンスが楽

■ デメリット・課題

  • 圧力損失が大きい
  • 高粘度では負荷増大
  • 完全な分散には限界あり

■ 技術ポイント

● エレメント数

  • 多い → 混合良いが圧損増
  • 少ない → 混合不足

● 流速

  • 速い → 混合効率UP
  • 遅い → 混合不足

● 粘度

  高いほど混合しにくい


■ よくあるトラブル

● 圧力上昇

→ エレメント過多/詰まり

● 色ムラ

→ 混合不足/流速不足

● 焼け

→ 滞留による熱劣化


■ 動的ミキサーとの違い

● スタティックミキサー

  固定式(流れで混合)


● 動的ミキサー

  回転して混合


■ 現場的な理解

シンプルに言うと:

 「通すだけで混ざる管」

です。


■ 押出機での位置

通常は:

  スクリューの後(ダイの手前)


■ 重要なポイント

スタティックミキサーは:

 「混合と圧力損失のトレードオフ」

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