計量ストローク

計量ストローク(Metering Stroke)とは、射出成形において
スクリューが後退しながら樹脂を溜める移動距離のことです。


■ 基本イメージ

射出成形のサイクルの中で:

  1. 射出(前進)
  2. 保圧
  3. 冷却
  4. 計量(スクリューが後ろに下がる)

 このときの
「どれだけ後退したかの距離」=計量ストローク


■ 何を意味している?

  1ショット分の樹脂量(ショット量)

  • ストロークが大きい → 使用樹脂量が多い
  • ストロークが小さい → 使用樹脂量が少ない

■ 関係する重要な要素

● ショット量との関係

  • 計量ストローク = 実際に使う樹脂量の目安

● クッション量との関係

  超重要ポイントです

  • 計量ストロークで溜めた樹脂のうち
    一部は最後に残る(これがクッション)

  理想:

  • 適正なクッション量(例:2〜5mm程度)を確保

■ 現場での適正設定

● 小さすぎる場合

  • ショートショット(充填不足)
  • クッション不足 → 圧力伝達不良

● 大きすぎる場合

  • 滞留時間増加 → 焼け・劣化
  • サイクルタイム悪化

■ 計量ストロークの決め方(基本)

  1. 製品体積+ランナー体積を把握
  2. 必要ショット量を算出
  3. クッション分を加える

  それに応じてストローク設定


■ 関連パラメータ

計量ストロークはこれらとセットで考えます

  • 背圧(可塑化の安定)
  • スクリュー回転数
  • 計量時間
  • クッション量

■ よくあるトラブル

  • 重量バラツキ → ストローク不安定
  • 焼け → ストローク過大+滞留
  • ショート → ストローク不足

■ まとめ

計量ストロークとは:
  スクリューが後退して樹脂を溜める距離(=1ショット分の量)


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