計量ストローク(Metering Stroke)とは、射出成形において
スクリューが後退しながら樹脂を溜める移動距離のことです。
■ 基本イメージ
射出成形のサイクルの中で:
- 射出(前進)
- 保圧
- 冷却
- 計量(スクリューが後ろに下がる)
このときの
「どれだけ後退したかの距離」=計量ストローク
■ 何を意味している?
1ショット分の樹脂量(ショット量)
- ストロークが大きい → 使用樹脂量が多い
- ストロークが小さい → 使用樹脂量が少ない
■ 関係する重要な要素
● ショット量との関係
- 計量ストローク = 実際に使う樹脂量の目安
● クッション量との関係
超重要ポイントです
- 計量ストロークで溜めた樹脂のうち
一部は最後に残る(これがクッション)
理想:
- 適正なクッション量(例:2〜5mm程度)を確保
■ 現場での適正設定
● 小さすぎる場合
- ショートショット(充填不足)
- クッション不足 → 圧力伝達不良
● 大きすぎる場合
- 滞留時間増加 → 焼け・劣化
- サイクルタイム悪化
■ 計量ストロークの決め方(基本)
- 製品体積+ランナー体積を把握
- 必要ショット量を算出
- クッション分を加える
それに応じてストローク設定
■ 関連パラメータ
計量ストロークはこれらとセットで考えます
- 背圧(可塑化の安定)
- スクリュー回転数
- 計量時間
- クッション量
■ よくあるトラブル
- 重量バラツキ → ストローク不安定
- 焼け → ストローク過大+滞留
- ショート → ストローク不足
■ まとめ
計量ストロークとは:
スクリューが後退して樹脂を溜める距離(=1ショット分の量)


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