スターブフィード

スターブフィード(Starve Feed/飢餓供給)は、押出成形、特に二軸押出機で使われる供給方式で、スクリューが“満たされない量”だけ材料を供給する運転方法です。
日本語では「飢餓供給」と呼ばれます。


■ 基本イメージ

 「スクリューに“腹八分目”で材料を入れる」

通常はスクリュー内部を樹脂で満たしますが、スターブフィードでは:

  意図的に満杯にしない


■ 通常供給(フラッドフィード)との違い

● フラッドフィード(満量供給)

  • ホッパーから自然落下
  • スクリュー入口が満杯

  スクリューが供給量を決める


● スターブフィード(飢餓供給)

  • フィーダーで供給量を制御
  • スクリュー内部は部分充填

  供給機が処理量を決める


■ なぜ使うのか(重要)

● 温度上昇を抑えられる

樹脂が詰まりすぎないため:

  過剰せん断が減る


● 混練制御しやすい

  • 滞留が減る
  • 分散が安定

● 揮発分除去しやすい

真空脱気と相性◎

  空間があるのでガスが抜けやすい


■ 主な用途

  • コンパウンド(混練)
  • 熱に弱い樹脂
  • 高充填材料
  • 脱気工程ありの押出

■ メリット

  • 温度管理しやすい
  • 材料劣化が少ない
  • 混練安定性向上
  • 圧力制御しやすい

■ デメリット・課題

  • 供給装置が必要(定量フィーダー)
  • 圧力発生能力が低い
  • 吐出量が不安定になる場合あり

■ 技術ポイント

● フィーダー精度

  供給量=製品品質


● スクリュー設計

飢餓供給向けに設計が必要


● 回転数とのバランス

  • 速すぎ → 空回り気味
  • 遅すぎ → 混練不足

■ よくあるトラブル

● 吐出ムラ

→ 供給脈動

● 混練不足

→ 充填率低すぎ

● 圧力不足

→ ダイ抵抗との不一致


■ 現場的な理解

シンプルに言うと:

 「わざと少なめに材料を入れて、丁寧に混ぜる方法」

です。


■ 真空脱気との関係(重要)

スターブフィードは:

  真空脱気と非常に相性が良い

理由:
スクリュー内部に空間があり、ガスが抜けやすいからです。


■ 重要な考え方

スターブフィードの本質は:

 「処理量を“供給側”で制御する」

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