ガスチャンネルとは
ガスが優先的に流れるための樹脂内部の通路設計のことです。
「ガスの通り道をあらかじめ作っておく」
ガスは必ず「流れやすいところ」に行きます。
それを“偶然”に任せず、設計でコントロールするのがガスチャンネルです。
なぜ必要?
ガスは気まぐれです。
設計が悪いと:
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途中で止まる
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表面にブローアウト
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不均一中空
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偏肉
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外観不良
になります。
基本原理
ガスは:
✔ 肉厚部に集まりやすい
✔ 圧力の低い方向へ進む
✔ 温度が高いところを通りやすい
だから設計では:
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あえて太いリブを作る
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中央に肉厚部を設ける
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ガスが通るコアを設計する
代表的なガスチャンネル設計
① リブ型
太めのリブ内部を通す
(最も一般的)
② コアピン型
中に金属コアを入れてガス流路形成
③ 専用溝型
内部にあらかじめガス溝を設計
良いガスチャンネルの条件
✔ 一筆書きで通れる
✔ 分岐しすぎない
✔ 途中で細くならない
✔ 行き止まりを作らない
NG設計例
✖ 急激な断面変化
✖ 途中で冷える薄肉部
✖ ガス出口なし
✖ 複雑すぎる流路
ガス圧との関係
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圧力が高すぎる → 表面突き抜け
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低すぎる → 未到達
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タイミング遅れ → 流れ止まり
チャンネル設計とガス圧はセットです。
よくある不良
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ガスブロー
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ガス痕
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中空偏肉
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空洞未形成
ほぼ「チャンネル設計」が原因のことが多いです。
ひとことで
ガスチャンネルは
「ガスの性格を読んだ流路設計」
設計が9割と言ってもいいくらい重要です。


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