スタンピング成形

スタンピング成形(Stamping Molding)は、加熱して柔らかくしたシート状材料を金型でプレスして成形する方法です。
特に、熱可塑性樹脂シートや繊維強化シート(スタンパブルシート)の加工で使われます。


■ 基本イメージ

 「温めた板を“型で押して形にする”」

金属プレスに近いですが、材料はプラスチックや複合材です。


■ 基本工程

① シート加熱
→ オーブンやヒーターで軟化

② 金型へ搬送

③ プレス(スタンピング)
→ 型で押して形状付与

④ 冷却・固化

⑤ 取り出し


■ 主な材料

  • PPシート(ポリプロピレン)
  • ABSシート
  • 長繊維強化熱可塑性樹脂(LFT)
  • スタンパブルシート
  • GF/PP複合材

■ 特徴(重要)

● 短時間成形

熱可塑性なので:

  サイクルタイムが短い


● 高強度部品に向く

繊維強化材と相性が良い


● 大型部品に有利

射出成形では難しい大物も可能


■ 主な用途

特に自動車分野:

  • ドアトリム
  • アンダーカバー
  • バッテリーカバー
  • シートバック材
  • 内装部品

■ メリット

  • 軽量化
  • 生産性が高い
  • 金属代替可能
  • 材料歩留まりが良い

■ デメリット・課題

  • 複雑形状に限界
  • 肉厚制御が難しい
  • シワ・破れが出ることがある

■ 技術ポイント

● 加熱温度(最重要)

低い:
→ 成形不足・割れ

高い:
→ ダレ・寸法不良


● 金型温度

冷却速度に影響


● 搬送時間

  加熱後すぐ成形が重要


■ よくあるトラブル

● シワ

→ 材料流れ不均一

● 薄肉化

→ 過度な延伸

● スプリングバック

→ 成形後の戻り変形


■ 他工法との違い

● 射出成形

  溶かして流し込む

● 真空成形

  吸引で形を作る

● スタンピング成形

  プレスで押して作る


■ 現場的な理解

シンプルに言うと:

 「温めた樹脂板を金型で押し成形する方法」

です。


■ スタンパブルシートとの関係

よく組み合わされます:

  スタンパブルシート × スタンピング成形

が代表的な使い方です。


■ 重要なポイント

品質は:

 「温度 × 時間 × プレス条件」

この3つでほぼ決まります。

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