金型表面急速加熱冷却

金型表面急速加熱冷却とは

射出前に金型表面を急速に加熱し、充填後に急速冷却する成形方法です。

 通常の成形
金型温度:一定

 RHCM
金型温度:
加熱 → 射出 → 冷却

というサイクルになります。


なぜ必要?

通常の射出成形では金型が冷たいため、

  • ウェルドライン

  • フローマーク

  • 表面光沢ムラ

が発生しやすくなります。

金型表面を高温にすると

✔ 樹脂流動が良くなる
✔ 表面転写性向上
✔ ウェルド目立たない

などの効果があります。


基本工程

① 金型表面を急速加熱
② 射出充填
③ 保圧
④ 金型を急速冷却
⑤ 取り出し

この温度変化を1サイクルごとに行います。


温度イメージ

例:

通常成形
金型温度:40〜60℃

RHCM
射出時:100〜150℃
冷却時:50℃前後

※樹脂によって変わります。


加熱方法

主な方式は次の通りです。

① 蒸気加熱

蒸気を流して加熱

特徴

  • 加熱能力高い

  • 大型金型向き


② 高温水

高温水循環で加熱

特徴

  • 制御しやすい

  • 中型金型向き


③ 電気ヒーター

ヒーター内蔵

特徴

  • 小型部品向き


④ 誘導加熱

電磁誘導で表面加熱

特徴

  • 非常に高速


メリット

✔ ウェルドライン低減
✔ 高光沢外観
✔ 塗装レス化可能
✔ 流動性向上
✔ 薄肉成形可能


デメリット

✖ 設備コスト高
✖ サイクル長くなる
✖ 金型設計が難しい
✖ 温度制御がシビア


主な用途

  • 自動車内装(ピアノブラック)

  • テレビ外装

  • スマートフォン部品

  • 高級家電外装


ひとことで

金型表面急速加熱冷却は

 「射出前に金型を一瞬だけ熱くする高外観成形技術」

ウェルドを消す技術として非常に有効です。

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