ストラクチュラルフォーム(Structural Foam)とは、樹脂内部を発泡させながら射出成形し、軽量で剛性の高い成形品を作る方法です。
日本語では「構造発泡成形」とも呼ばれます。
特徴は、内部が発泡(セル構造)で、表面は比較的緻密な“サンドイッチ構造”になることです。
■ 基本イメージ
「中はスポンジ状、表面はしっかりした成形品」
イメージとしては:
外側:緻密層(スキン層)
内側:発泡層(セル構造)
■ 成形の仕組み
- 樹脂に発泡剤(化学または物理)を混ぜる
- 金型へ射出
- 型内で圧力低下
- ガスが膨張して発泡
- 冷却固化
中だけが発泡しやすい
■ 特徴(重要)
● 軽量化
通常成形より:
重量を減らせる
● 高剛性
断面が厚く取れるため:
曲げ剛性が高い
● 低圧成形
発泡圧で充填補助されるため:
型締力を小さくできる
● ヒケが出にくい
内部発泡で収縮を補う
■ 主な用途
- パレット
- コンテナ
- 機械カバー
- 自動車大型部品
- 家具部品
「大物・厚肉品」に強い
■ メリット
- 軽量化
- 剛性向上
- 大型品向き
- 金型負荷が低い
- ヒケ低減
■ デメリット・課題
- 表面外観が劣る場合あり(スワールマーク)
- 精密寸法は苦手
- 薄肉品に不向き
■ 技術ポイント
● 発泡剤量
多い:
→ 軽いが粗いセル
少ない:
→ 重いが外観良好
● 金型温度
スキン形成に影響
● 肉厚設計
厚肉ほど有利
■ よくあるトラブル
● 表面荒れ
→ 発泡ガスの影響
● セル粗大化
→ 温度高すぎ
● 強度低下
→ 過発泡
■ 通常射出との違い
通常射出
中まで緻密
ストラクチュラルフォーム
中が発泡
■ 現場的な理解
シンプルに言うと:
「中空に近い考え方で“軽くて強い”成形」
です。
■ ガスアシストとの違い(重要)
ガスアシスト成形
空洞を作る
ストラクチュラルフォーム
微細気泡を作る
ここが大きな違いです。
■ 重要なポイント
ストラクチュラルフォームの本質は:
「軽量化と剛性の両立」
特に大型成形品で力を発揮します。


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