三枚構成金型(3プレート金型)は、射出成形で使われる金型構造の一つで、製品とランナー(樹脂の通り道)を自動的に分離できる金型です。外観品質や多点ゲートが必要な製品でよく使われます。
■ 基本構造
名前の通り、金型が3つのプレートで構成されています:
- 固定側プレート(キャビティ側)
- 中間プレート(ランナープレート)
- 可動側プレート(コア側)
2枚構成金型より1枚多いのがポイント
■ 仕組み(動き)
金型が開くときに「2段階」で開きます:
① まずランナープレートが分離
→ ランナーが引きちぎられる
② 次に製品側が開く
→ 製品が取り出される
ランナーと製品が自動で分かれる
■ 特徴的なゲート
三枚構成金型では主に:
- ピンポイントゲート(ピンゲート)
が使われます。
ゲート跡が小さく、外観がきれい
■ メリット
- ランナー自動分離(自動化しやすい)
- 外観品質が良い(ゲート痕が小さい)
- 多点ゲート配置が可能
- 製品のバランス充填がしやすい
■ デメリット
- 金型構造が複雑
- コストが高い
- 開閉ストロークが長くなる
- メンテナンスが大変
■ 二枚構成金型との違い(重要)
● 二枚構成(2プレート)
- シンプル・安価
- サイドゲートが多い
- ランナーは製品と一体で出る
● 三枚構成(3プレート)
- 高機能・高コスト
- ピンゲートが使える
- ランナー自動分離
■ よくあるトラブル
● ランナー切れ不良
→ 開きタイミング不良/温度管理不良
● ゲート詰まり
→ ピンゲートが細いため起きやすい
● バリ・糸引き
→ 温度や開き速度の問題
■ 現場的な理解
ざっくり言うと:
「ランナーを別でちぎるための仕組みが入った金型」
です。
■ いつ使うか
- 外観重視製品
- 自動化ライン
- 多点ゲートで均一充填したい場合


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