サーマルリサイクル(Thermal Recycling)は、廃棄物を燃やしてその熱エネルギーを回収・利用するリサイクル手法のことです。いわゆる「燃やして終わり」ではなく、発電や熱供給に活用する点が特徴です。
■ 基本の仕組み
廃プラスチックや可燃ごみを焼却し、その際に発生する熱を使って:
- 発電(ごみ発電)
- 蒸気供給(工場や地域暖房)
- 温水供給(温水プールや施設)
などに再利用します。
■ 代表例
- ごみ焼却施設での発電(清掃工場)
- セメント工場での廃プラ燃料利用
- ボイラー燃料としての利用
■ メリット
- 廃棄物の体積を大幅に減らせる
- 化石燃料の使用量を一部代替できる
- エネルギーとして回収できる
■ デメリット・課題
- CO₂が発生する(燃焼するため)
- マテリアルリサイクル(再資源化)に比べると資源循環としては劣る
- ダイオキシンなどの排ガス対策が必要(現在は技術で大幅に低減)
■ 他のリサイクルとの違い
リサイクルは大きく3種類あります:
- マテリアルリサイクル
→ プラスチックを再び原料として使う - ケミカルリサイクル
→ 化学的に分解して原料に戻す - サーマルリサイクル
→ 熱エネルギーとして利用
■ 日本での位置づけ
日本では焼却設備が発達しているため、サーマルリサイクルの割合が比較的高いのが特徴です。特に廃プラスチック処理では重要な役割を担っています。


コメント