サンドイッチ成形

サンドイッチ成形は、射出成形の応用技術のひとつで、異なる材料を層構造(サンドイッチ状)にして成形する方法です。
名前の通り、パンに具を挟むイメージです。


■ 基本構造

典型的には3層構造になります:

  • 外側(スキン層):見た目・強度を担う材料
  • 内側(コア層):コスト低減・機能材

  スキン/コア/スキン の構造


■ 成形の仕組み

2種類の樹脂を時間差で射出します:

  1. まずスキン材を射出(表面を作る)
  2. 次にコア材を射出(中に押し込む)
  3. 最後にまたスキン材で包む(必要に応じて)

  流動の中で自然に「包み込む構造」になります


■ どんな材料を使うか

よくある組み合わせ:

  • スキン:バージン材(外観重視)
  • コア:リサイクル材・発泡材・低コスト材

  見た目はキレイで中身はコストダウン


■ メリット

  • コスト削減(コアに安価材料を使える)
  • 軽量化(発泡コアなど)
  • 反り低減(構造的に安定)
  • 外観品質を維持

■ デメリット・難しさ

  • 設備が特殊(2射出ユニットなど)
  • 条件出しがシビア(タイミング命)
  • コアの露出(ブレークスルー)が不良になる
  • 材料の相性が重要

■ 代表的な不良と原因

● コア露出(ブレークスルー)

→ スキンが薄すぎる/圧力バランス不良

● 偏肉・層ズレ

→ 流動バランス不良

● ウェルドライン強度低下

→ 層構造による界面問題


■ 主な用途

  • 自動車内装部品
  • 家電筐体
  • パレット・大型容器
  • 建材

■ 現場的な理解

シンプルに言うと:

 「見えるところだけ良い材料、中は安く」

これがサンドイッチ成形の本質です。


■ 関連技術との違い

  • 共射出成形
     → 多層だが均一に積層(サンドイッチほど明確な芯構造でない場合も)
  • 発泡成形
     → 内部を発泡させる(コアが気泡)
  • インサート成形
     → 異材を埋め込む(層ではない)

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