金型内圧力挙動とは
射出から冷却までの間に、キャビティ内の樹脂圧力が時間とともに変化する様子のことです。
通常は 圧力センサーで測定して、グラフとして見ます。
射出成形での圧力の流れ
金型内圧力は大きく次の段階で変化します。
① 充填工程
樹脂がキャビティに流れ込み、圧力が急上昇。
② 保圧工程
充填後、収縮を補うために圧力を維持。
③ ゲートシール(ゲート固化)
ゲートが固まり、圧力伝達が止まる。
④ 冷却工程
樹脂が固化し、圧力が徐々に低下。
圧力挙動のイメージ
一般的なグラフはこうなります。
圧力
│ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
│ / \
│ / \
│ / \
│/ \
└──────────────────→ 時間
充填 保圧 冷却
│ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
│ / \
│ / \
│ / \
│/ \
└──────────────────→ 時間
充填 保圧 冷却
圧力挙動から分かること
金型内圧力を測ると、成形状態がかなり分かります。
例:
-
充填不足
-
過充填
-
保圧不足
-
ゲートシールタイミング
-
ショットばらつき
良い圧力挙動
理想的には
✔ 安定したピーク圧
✔ 再現性が高い
✔ なだらかな圧力低下
こういうグラフになります。
圧力が不安定だと
-
寸法ばらつき
-
反り
-
ヒケ
-
重量ばらつき
が発生します。
圧力センサーの設置場所
一般的には
-
ゲート付近
-
キャビティ中央
-
流動末端
に設置します。
場所によって圧力波形が変わります。
圧力と射出圧の違い
よく混同されますが違います。
| 項目 | 意味 |
|---|---|
| 射出圧 | 機械のスクリュ圧 |
| 金型内圧 | キャビティ内部の実圧 |
実際の品質に影響するのは
金型内圧です。
なぜ重要?
最近の成形では
金型内圧を使った品質管理
が増えています。
これを インモールドセンシング と呼びます。
ひとことで
金型内圧力挙動は
「金型の中で何が起きているかを見える化する情報」
成形を理解するうえで非常に重要です。


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