ストレッチブロー成形(Stretch Blow Molding)は、加熱したプリフォーム(試験管状の中間成形品)を、縦方向に引き伸ばしながら空気で膨らませる成形法です。
主にPETボトル製造で使われる、とても代表的なブロー成形技術です。
■ 基本イメージ
「温めた試験管を“引っ張って膨らませる”」
単なるブローではなく:
伸ばす(Stretch)+膨らます(Blow)
が同時に行われます。
■ 成形の流れ
① プリフォーム成形(通常は射出成形)
→ 試験管のような形を作る
② 再加熱(適温化)
③ 延伸ロッドで縦に引き伸ばす
④ 高圧空気で横方向に膨張
⑤ 冷却して完成
■ なぜ“伸ばす”のか(重要)
PETなどは延伸すると:
分子配向が起きる
その結果:
- 強度UP
- 透明性UP
- 耐衝撃性UP
- ガスバリア性UP
になります。
■ 主な材料
特に:
- PET(圧倒的主流)
他:
- PP
- PEN
- PETG(用途限定)
■ 特徴(重要)
● 軽量でも高強度
薄肉でも丈夫
● 高透明
飲料ボトル向き
● バリア性向上
炭酸飲料に有利
■ 主な用途
- 飲料ボトル
- 炭酸ボトル
- 調味料容器
- 医薬品容器
■ メリット
- 高強度・軽量
- 高透明性
- 寸法安定性
- 高速量産可能
■ デメリット・課題
- 専用プリフォーム必要
- 温度条件がシビア
- 肉厚ムラが出ることがある
■ 技術ポイント
● 再加熱温度(超重要)
低い:
→ 延伸不足・白化
高い:
→ 肉薄化・垂れ
● 延伸比
縦横のバランスが重要
● ブロー圧
肉厚分布に影響
■ よくあるトラブル
● 白化
→ 過延伸/低温
● 肉厚ムラ
→ 温度ムラ/延伸不均一
● 底抜け
→ 延伸条件不良
■ 通常ブローとの違い
通常ブロー成形
膨らませるだけ
ストレッチブロー成形
引き伸ばしてから膨らませる
■ 現場的な理解
シンプルに言うと:
「引っ張って強くしたボトル成形」
です。
■ 一段法・二段法
一段法
プリフォーム成形から連続
二段法
プリフォームを別工程で再加熱
PETボトルでは二段法が多いです。
■ 重要なポイント
ストレッチブローの本質は:
「分子配向で性能を上げる」


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