急圧縮スクリュー

急圧縮スクリューとは

圧縮部で急激に溝深さを浅くして、短距離で樹脂を強く圧縮・溶融するスクリューです。

 簡単に言うと
「一気にギュッと溶かすスクリュー」


構造の特徴

通常の3ゾーン構成の中で:

  • 圧縮部が短い
  • 溝深さの変化が急
  • 圧縮比が大きい(例:3:1以上)

どういう動き?

樹脂は

① 供給部 → ペレット状態
② 圧縮部 → 急激に圧縮&溶融
③ 計量部 → 均一化

 圧縮部で一気に状態が変わるのが特徴


特徴

✔ 溶融が速い
✔ 可塑化能力が高い
✔ せん断が大きい
✔ 発熱が多い


メリット

✔ 生産性が高い
✔ 高吐出量対応
✔ 混練性が良い
✔ 短時間で溶ける


デメリット

✖ 樹脂にダメージが出やすい
✖ 焼け・分解リスク
✖ ガス発生しやすい
✖ 温度管理がシビア


向いている樹脂

  • PP
  • PE
  • PS

 比較的熱に強い樹脂


不向きな樹脂

  • PVC
  • PET
  • PMMA

 熱・せん断に弱い → 分解しやすい


緩圧縮スクリューとの違い

項目 急圧縮 緩圧縮
圧縮 急激 ゆるやか
せん断
溶融速度 速い 遅い
樹脂ダメージ 大きい 小さい

現場での使い分け

  急圧縮スクリュー
量産・高スピード・汎用樹脂

  緩圧縮スクリュー
品質重視・熱に弱い材料


トラブル例

急圧縮スクリューで起こりやすい:

  • 焼け
  • ガス
  • 銀条
  • 色ムラ

原因
  過剰せん断・過熱


ひとことで

急圧縮スクリューは

 「短時間で一気に溶かす高出力型スクリュー」

生産性は高いが、扱いはシビアです。

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