逆流防止リングとは
溶融樹脂がスクリュー後方へ逆流するのを防ぐための弁(バルブ)機構です。
簡単に言うと
「樹脂の逆流を止めるフタ」
どこにある?
スクリューの先端部分(チェック部)にあります。
構成:
- スクリューヘッド
- リング(チェックリング)
- シート(リング受け)
どう動く?
① 計量(スクリュー後退時)
スクリューが回転しながら後退
→ 樹脂は前方へ流れる
→ リングが開く
樹脂は自由に前へ流れる
② 射出時
スクリューが前進
→ 樹脂が前へ押される
→ リングが閉じる
後ろへの逆流を防ぐ
イメージ
開いている状態(計量)
樹脂 → → → (通過)
○(リング開)
○(リング開)
閉じる状態(射出)
樹脂 → |(遮断)
●(リング閉)
●(リング閉)
なぜ重要?
これが正常に機能しないと:
- ショットばらつき
- 保圧が効かない
- ヒケ増加
- 寸法不安定
になります。
よくあるトラブル
① 摩耗
リングやシートが摩耗すると
→ 隙間から逆流
② 応答遅れ
閉じるのが遅い
→ 射出初期が不安定
③ 固着
樹脂が固まって動かない
→ 開閉不良
チェック方法
現場では:
- クッション量の変動
- ショット重量のばらつき
- 保圧効きの悪さ
で異常を疑います。
材質
耐摩耗性が重要
- 窒化鋼
- 超硬合金
- 表面コーティング(DLCなど)
改良型
- フリーフローチェックリング
- ボールチェック
- セグメントリング
用途によって使い分けます。
ひとことで
逆流防止リングは
「樹脂を一方向にしか流さない弁」
これが安定=ショットが安定です。


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