カジリ現象

カジリ現象とは

金属同士が強く接触し、表面が焼き付いて削れ・むしれが発生する現象です。

 「擦れて溶着 → 引きはがれて傷になる」


どうして起きる?

基本メカニズムはこれです:

① 高面圧
② 潤滑不足
③ 相対すべり
④ 表面の微小溶着
⑤ それが引き剥がれる

特に同材質同士(例:SUS×SUS)は起きやすいです。


射出成形での発生箇所

  • エジェクタピン

  • スライド部

  • ガイドピン

  • 可動コア

  • ネジ部

  • ノズル接触部

可動+高圧+潤滑不足が揃うと危険です。


カジリが起きると?

  • 動きが重くなる

  • 異音発生

  • キズ・バリ

  • 金型破損

  • 寿命短縮

初期は「なんか動きが渋い」程度ですが、放置すると一気に悪化します。


発生しやすい条件

✔ 高荷重
✔ 低速摺動
✔ 潤滑切れ
✔ 表面粗さ不良
✔ 同材質接触
✔ 高温環境


防止対策

① 材質変更

  • 異材質組み合わせ

  • 表面硬度差をつける

② 表面処理

  • 窒化処理

  • DLCコーティング

  • TiNコーティング

③ 潤滑管理

  • グリス管理

  • ドライ皮膜潤滑

④ 面圧低減

  • 接触面積を増やす

  • 設計見直し


似た言葉との違い

現象 内容
摩耗 徐々に削れる
カジリ 焼き付き→むしれ
焼付き 強いカジリ状態

カジリは「急激に悪化する摩耗」と考えると分かりやすいです。


現場あるある

エジェクタピンのカジリは、

  • ピン曲がり

  • 潤滑不足

  • 成形圧過多

が絡んでいることが多いです。


ひとことで

カジリは
 「金属の局所溶着による破壊的摩耗」

予防が何より大事です。

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