デーライト

射出成形機における デーライト とは、
型開き時の固定側プラテンと可動側プラテンの間の最大開口距離 のことを指します。

つまり、金型を開いたときに得られる「最大の隙間」であり、
製品の取り出しや金型交換のしやすさに関わる重要な寸法 です。

デーライトを決める要素

  • タイバー長さ

  • 型厚範囲(最小型厚~最大型厚)

  • ストローク量(可動プラテンが移動できる距離)

デーライト=最大型厚+可動プラテンストローク

デーライトの役割

  1. 金型を取り付け可能かどうかの基準

    • 金型外形や型厚がデーライトを超えると取り付けできない。

  2. 製品の取り出しやすさ

    • デーライトが狭いと、ロボットや作業者が製品を取り出せない。

  3. 突き出しストロークの確保

    • 成形品を金型から突き出す際に十分な空間が必要。

デーライト不足による問題

  • 大型・厚肉の金型を設置できない

  • 製品が金型内で突き出せない

  • 成形品取り出し時に干渉して破損

  • 自動取り出しロボットが使えない

デーライトと型締力の関係

  • 一般的に、型締力が大きい成形機ほどデーライトも大きくなる

  • ただし同じ型締力でも、メーカーや機種によってデーライト寸法は異なるため注意が必要

まとめ

  • デーライト = 型開き時の最大開口距離

  • 金型の取り付け可否・製品の取り出し性に直結

  • 型厚・ストローク量で決まる

  • 成形機選定時には「型締力」だけでなく「デーライト」も必ず確認が必要

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