射出成形機における デーライト とは、
型開き時の固定側プラテンと可動側プラテンの間の最大開口距離 のことを指します。
つまり、金型を開いたときに得られる「最大の隙間」であり、
製品の取り出しや金型交換のしやすさに関わる重要な寸法 です。
デーライトを決める要素
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タイバー長さ
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型厚範囲(最小型厚~最大型厚)
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ストローク量(可動プラテンが移動できる距離)
デーライト=最大型厚+可動プラテンストローク
デーライトの役割
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金型を取り付け可能かどうかの基準
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金型外形や型厚がデーライトを超えると取り付けできない。
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製品の取り出しやすさ
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デーライトが狭いと、ロボットや作業者が製品を取り出せない。
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突き出しストロークの確保
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成形品を金型から突き出す際に十分な空間が必要。
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デーライト不足による問題
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大型・厚肉の金型を設置できない
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製品が金型内で突き出せない
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成形品取り出し時に干渉して破損
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自動取り出しロボットが使えない
デーライトと型締力の関係
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一般的に、型締力が大きい成形機ほどデーライトも大きくなる
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ただし同じ型締力でも、メーカーや機種によってデーライト寸法は異なるため注意が必要
まとめ
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デーライト = 型開き時の最大開口距離
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金型の取り付け可否・製品の取り出し性に直結
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型厚・ストローク量で決まる
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成形機選定時には「型締力」だけでなく「デーライト」も必ず確認が必要
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