射出成形機において、4本のタイバー(Tie Bar)の内側どうしの距離 を指します。
具体的には:
-
横方向の間隔(タイバー間隔:幅方向)
-
縦方向の間隔(タイバー間隔:高さ方向)
の 2つで表されるのが一般的です。
この寸法が、その成形機に搭載できる金型の最大外形サイズ を決定する重要な要素です。
タイバー間隔の役割
-
金型の収まり寸法を規定
-
金型がタイバー内に収まらなければ設置できない。
-
-
成形品の大きさに影響
-
大型製品を成形するには、広いタイバー間隔が必要。
-
-
型交換性に関与
-
間隔が狭いと金型の着脱が困難になる。
-
タイバー間隔と金型サイズ
-
金型外形寸法 < タイバー間隔 が基本条件。
-
実際には、タイバーと金型の間に少なくとも数cmの余裕を持たせるのが望ましい。
-
大型金型を扱う場合には、タイバー引き抜き式(タイバーを外して金型を入れる方式)の成形機も使用される。
タイバー間隔と射出成形機選定
-
成形機を選ぶとき、型締力(トン数) だけでなく、
タイバー間隔・型厚範囲・デイライト(最大型開き) を確認する必要がある。 -
例:
-
220トン成形機 → タイバー間隔 510 × 510 mm
-
350トン成形機 → タイバー間隔 660 × 660 mm
(※メーカーによって異なる)
-
まとめ
-
タイバー間隔 = 金型が収まるスペースの大きさ
-
成形機選定では「型締力」だけでなく「タイバー間隔」も確認必須
-
大型金型には タイバー引き抜き式 が有効
コメント