射出

射出とは、
加熱されて溶融状態になったプラスチックを、スクリュ(スクリュー)で前方に押し出し、ノズルから金型内へ充填する動作のことです。

射出の工程フロー(成形サイクル内)

  1. 金型閉じ(型締め)

  2. 計量完了(次ショット分の樹脂を準備)

  3. 射出 → 溶融樹脂を金型内に充填

  4. 保圧 → 冷却

  5. 金型開き(型開)

  6. 製品取り出し(離型)

  7. 次ショットへ

射出の目的

目的 内容
🔄 形状を作る 製品のキャビティに樹脂をすみずみまで流し込む
🧊 次工程のための前段階 射出後、保圧・冷却によって形状が安定する

射出のパラメータ(主な設定項目)

項目 内容
射出速度 スクリュの前進速度。速いと短時間で充填できるが、ガス噛みや焼けに注意
射出圧力 押し出す力。流動性の低い樹脂や複雑形状には高圧が必要
切り替え位置(V→P切換) 射出(速度制御)から保圧(圧力制御)への切り替え位置(通常は充填完了付近)
射出時間 射出が完了するまでの時間。短すぎても長すぎても不良の原因になる
射出ストローク スクリュが移動する距離。製品体積と関係する

射出時に起こる成形トラブルと原因

トラブル 原因例
ショートショット 射出圧力不足、射出速度不足、V→P切替が早すぎる
フローマーク 射出速度が遅すぎる、樹脂温度が低い
焼け 射出速度が速すぎる、空気閉じ込め(ベント不足)
ヘジテーション(二重流れ) 射出条件の不適切、ゲート位置や数の不良
ボイド・気泡 射出速度が速すぎてガス巻き込み、冷却不均一

射出の最適化のポイント

  • 充填バランスの確認(製品全体に均等に樹脂が流れるか)

  • ゲート位置と数の調整

  • 速度プロファイルの制御(最初はゆっくり、途中から早くする分割射出など)

  • 金型温度・樹脂温度の見直し

まとめ

項目 内容
定義 溶かした樹脂を金型内へ押し込む工程
重要パラメータ 射出圧力、射出速度、切換位置、射出時間など
トラブル回避 最適な流動設計と条件調整がカギ

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