延伸中空成形

延伸中空成形とは

中空(中が空洞)の成形品を、加熱状態で引き伸ばしながら成形する方法の総称です。

ポイントはこの3つ

  • 中空形状

  • 延伸(分子を引き伸ばす)

  • 分子配向による物性向上

延伸ブロー成形は、延伸中空成形の代表例

なぜ延伸するのか

延伸すると樹脂分子が配向して、性質が激変します。

  • 強度・剛性アップ

  • 耐内圧性アップ

  • 薄肉・軽量化

  • 透明性向上(材料による)

だから
ボトルは薄いのに潰れにくいわけです。

基本的な成形パターン

① 射出 → 延伸 → ブロー(ISBM)

  • プリフォームを射出成形

  • 再加熱

  • 軸+周方向の二軸延伸

  • PETボトルの王道


② 押出 → 延伸 → ブロー

  • パリソンを押出

  • 部分的に延伸しながらブロー

  • 大型容器・工業用途


③ 射出ブロー+延伸

  • 口部精度が必要

  • 医薬・化粧品容器

延伸方向の種類

延伸方向 内容
一軸延伸 主に軸方向
二軸延伸 軸+周(最も一般的)
多段延伸 段階的に引き伸ばす

重要な管理ポイント

ここが現場の肝です。

  • 延伸温度域(Tg付近)

  • 延伸倍率

  • 延伸速度

  • ブロータイミングと圧力

ズレると👇

  • 白化

  • 偏肉

  • 強度不足

  • クラック

主な材料

  • PET(圧倒的主役)

  • PP

  • PEN

  • PLA(条件がシビア)

通常ブローとの違い

項目 通常中空成形 延伸中空成形
分子配向 ほぼなし 強い
強度 低い 高い
肉厚 厚め 薄肉
用途 洗剤容器など 飲料・高機能容器

まとめ(技術者目線)

  • 延伸中空成形=性能を作り込む中空成形

  • 成形条件=製品性能そのもの

  • 温度×延伸×圧力の三位一体

コメント

タイトルとURLをコピーしました