エクスチェンジブロー成形

エクスチェンジブロー成形とは

2種類以上の樹脂を“入れ替え(エクスチェンジ)”ながら押し出して、ブロー成形する方法です。

一言で言うと
👉 多層構造を作るためのブロー成形技術

何を「エクスチェンジ」するの?

主にこれ👇

  • 樹脂材料(例:HDPE ↔ EVOH)

  • 溶融樹脂の流れ(レイヤー)

ダイヘッドの内部構造を切り替えることで、
層の順番や構成を変えながらパリソンを形成します。

基本の仕組み

  1. 複数の押出機から異なる樹脂を供給

  2. ダイヘッド内部で流路を切替

  3. 多層パリソンを押し出す

  4. 金型で挟んでブロー

  5. 多層中空成形品が完成

目的・メリット

エクスチェンジブロー成形が使われる理由ははっきりしてます。

① バリア性向上

  • EVOHやナイロンを中間層に入れる

  • 酸素・ガス・臭気バリアを確保

👉 食品・薬品容器で超重要


② コストダウン

  • 外層:安価なPE

  • 中間層:高機能材を最小限

👉 性能とコストのいいとこ取り


③ リサイクル性向上

  • 再生材を中間層に使う

  • 外観や性能は維持


代表的な層構成例

よくあるのはこんな感じ👇

  • PE / 接着層 / EVOH / 接着層 / PE
    (5層構造)

「接着層(タイレイヤー)」が地味に重要です。

通常ブロー成形との違い

項目 通常ブロー エクスチェンジブロー
材料 単層 多層
ダイ構造 シンプル 複雑
コスト 低い 高め
機能性 低い 高い

注意点・難しいところ

現場泣かせポイントもあります。

  • 層厚みの安定が難しい

  • ダイ内の流動バランス調整

  • 材料切替時の滞留・焼け

  • 接着不良(層剥離)

ここは条件出しと経験値がモノを言います。

主な用途

  • 食品用ボトル(ソース、ドレッシング)

  • 燃料タンク

  • 薬品・農薬容器

  • 化粧品容器

まとめ(現場目線)

  • エクスチェンジブロー成形=多層化の切り札

  • 高機能 × コスト最適化

  • ダイヘッド設計と材料相性が命

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