アフターミキサーとは?
樹脂を押出機や混練機で溶融混合したあと、流路の後段に設置される「静的混合装置(スタティックミキサー)」のこと。
つまり、
溶けた樹脂を “最終的に均一にするための後工程ミキサー”
です。
なぜ必要なの?(役割)
混練しても、実際には樹脂の流れに…
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温度ムラ
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色ムラ
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充填材の分散ムラ
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粘度ムラ
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滞留部分の微妙な配合差
…がどうしても発生します。
そこでアフターミキサーを通すことで、
◎ 1. 温度を均一化する
ホットスポット(局所過熱)を減らす。
◎ 2. 色ムラを少なくする
着色品は特に効果が大きい。
◎ 3. 充填材・添加剤を均一に分散
ガラス繊維、タルク、難燃剤などの偏り防止。
◎ 4. 流れを均質化して製品のバラつきを抑える
押出成形や射出成形の品質安定化に大きく寄与します。
どんな構造?
一般的には、管の中に金属フィン・スパイラル・エレメントが固定された構造。
これによって樹脂が
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分割され
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逆転し
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再集合し
を繰り返し、混合されながら均質化します(=スタティックミキサーの原理)。
どこに使われる?
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押出機のダイの直前
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射出成形機のノズル部
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ペレット製造用押出ラインの後段
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ブロー成形ライン
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フィルム押出機(Tダイ前)
特に効果が大きいのは:
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濃色品、着色品(色ムラ減)
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GF入り材料(分散改善)
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多層フィルム(層厚安定)
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配合が複雑なコンパウンド
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高精度外観部品
アフターミキサーの注意点
× 圧力損失が大きくなる
→ 材料によっては射出圧・押出圧が上がる
× 滞留リスク
→ 金属フィン周りに焦げ・炭化の可能性
→ そのため設計や清掃性が重要
× 高粘度材料では負荷が大きい
まとめ
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アフターミキサー=溶融樹脂を最終的に均一にする後段ミキサー
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温度・色・配合のムラを解消する
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スタティックミキサー構造が一般的
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押出・射出どちらにも使われる
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品質の安定化に大きく効果


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