リブ(Rib) とは、
樹脂製品の強度を上げたり、変形を防いだりするために設ける補強用の壁のことです。
成形品の裏側などに、板のように細長く立てて設計します。
リブの主な目的
| 目的 |
内容 |
| ① 補強(強度アップ) |
板厚を厚くせずに剛性・曲げ強度を高める |
| ② 変形防止 |
成形後の反りやたわみを防ぐ |
| ③ 寸法安定性向上 |
面の広い部分の寸法を安定させる |
| ④ ガイドや位置決め |
組み立て時の位置合わせにも利用される |
リブの設計ポイント
リブは強度を上げますが、厚すぎるとヒケやガス焼けの原因になります。
そのため、形状・寸法設計には注意が必要です。
✅ 基本形状と寸法の目安
| 項目 |
推奨値・目安 |
| リブ厚(t₁) |
製品肉厚(t₀)の 50〜70% 程度が理想 |
| 高さ(h) |
肉厚の 3〜5倍程度 が一般的 |
| 底部R |
応力集中を防ぐため 0.3〜0.5mm以上 のRをつける |
| 抜き勾配(ドラフト) |
金型からの離型のため 0.5〜1°程度 つける |
よくあるトラブルと対策
| トラブル |
原因 |
対策 |
| ヒケ(へこみ) |
リブが厚すぎる |
リブ厚を0.5〜0.7倍に調整 |
| ガス焼け |
リブ根元のエア抜け不足 |
金型にベントを追加 |
| 離型不良 |
抜き勾配不足 |
ドラフト角をつける |
| 反り・変形 |
リブ配置のバランス不良 |
対称配置・高さ調整 |
リブ配置のコツ
| ポイント |
説明 |
| 等間隔で配置 |
応力を均一に分散させる |
| 板面の裏側に設ける |
外観を損ねないようにする |
| 流動方向に合わせる |
樹脂が流れやすく、ボイドを防ぐ |
| 端部に過度に寄せない |
反りやクラックの原因になる |
リブを使うメリット
| 項目 |
効果 |
| 軽量化 |
板厚を増やさずに剛性アップ |
| 成形性 |
肉厚均一でヒケを防止 |
| コスト |
材料節約によるコスト削減 |
| 外観 |
裏側補強により表面を平滑に保てる |
まとめ
| 項目 |
内容 |
| 名称 |
リブ(補強リブ) |
| 目的 |
補強・変形防止・位置決め |
| 厚さ |
母材の50〜70% |
| 高さ |
肉厚の3〜5倍程度 |
| 注意点 |
厚すぎ注意(ヒケ・反り) |
| 形状 |
抜き勾配・Rつけ・均等配置が重要 |
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