クッション量とは
射出完了後にスクリュー先端に残っている溶融樹脂の量(=スクリューの残り位置)のことです。
簡単に言うと
「最後に少しだけ残しておく樹脂の余裕分」
イメージ
射出前 射出後
●────→ ●→(少し残る)
↑スクリュー ↑クッション
●────→ ●→(少し残る)
↑スクリュー ↑クッション
スクリューは完全に前進しきらず、少し手前で止まります。
なぜ必要?
クッション量がないと:
保圧がかけられません
役割
クッション量には大きく3つの役割があります。
① 保圧のための余裕
スクリューがまだ押せる状態を残す
② 圧力伝達の安定
樹脂を介して圧力を均一に伝える
③ ショット安定
ばらつきを吸収
目安
一般的には:
3〜10 mm程度
(機械や製品による)
クッション量が少なすぎると
- 保圧が効かない
- ヒケ
- ショートショット
- 寸法バラつき
非常に不安定
クッション量が多すぎると
- 過充填気味
- サイクル長くなる
- 樹脂滞留増加
- 焼け・劣化
理想状態
✔ 毎ショット同じ位置
✔ 安定したクッション量
✔ 保圧がしっかり効く
クッション量がバラつく原因
- 逆流防止リングの摩耗
- 可塑化不安定
- 温度変動
- 材料供給ムラ
特に
逆流防止リング不良が多い原因
クッション量と品質の関係
クッションが安定すると:
✔ 重量安定
✔ 寸法安定
✔ 外観安定
現場での見方
チェックポイント:
- クッション位置の変動
- ショット重量のバラつき
- 保圧の効き
ひとことで
クッション量は
「保圧のために残しておく樹脂の余裕」
これが安定=成形が安定です。


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