含浸とは
材料内部の隙間(空隙・気孔)に液体や樹脂をしみ込ませる処理のことです。
簡単に言うと
「中に染み込ませて性能を上げる」
何のためにやる?
主な目的は次の通りです。
✔ 気密性向上(漏れ防止)
✔ 強度向上
✔ 防水・防湿
✔ 絶縁性向上
✔ 耐久性向上
主な用途
① ダイカスト製品
内部の微細な巣(ピンホール)を埋める
オイル漏れ防止
② 焼結金属
多孔質構造に油を含浸
自己潤滑(含油軸受)
③ 電気部品
コイルや基板に樹脂含浸
絶縁・耐湿向上
④ FRP・複合材料
繊維に樹脂を含浸
強度アップ
含浸の方法
① 真空含浸
工程:
① 真空状態にする(空気を抜く)
② 含浸液を入れる
③ 圧力をかけて浸透
最も一般的・効果高い
② 加圧含浸
圧力で押し込む方法
③ 常圧含浸
単純に浸すだけ
効果は弱い
使用される含浸材
- エポキシ樹脂
- ポリエステル樹脂
- フェノール樹脂
- 油(潤滑用)
含浸のメリット
✔ 漏れ防止
✔ 強度向上
✔ 品質安定
✔ 製品寿命向上
デメリット
✖ 工程追加
✖ コスト増加
✖ 処理時間必要
成形との関係
射出成形では直接使うことは少ないですが、
- 多孔質部品
- 二次加工
- 不良対策
として使われることがあります。
よくあるトラブル
- 含浸不足 → 漏れ
- 過剰含浸 → 表面ベタつき
- 硬化不良 → 強度不足
ひとことで
含浸は
「内部のスキマを埋めて性能を上げる処理」
見えない部分の品質を上げる技術です。


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