金型温度制御とは
金型の温度を一定に保つことで、樹脂の流動・冷却・固化を安定させることです。
簡単に言うと
「金型の温度をコントロールして成形品質を安定させる」
なぜ重要?
樹脂は温度で性質が大きく変わります。
金型温度が変わると:
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流動性
-
冷却速度
-
収縮率
-
結晶化
-
表面外観
が変化します。
そのため温度管理が不安定だと
-
寸法ばらつき
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反り
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ヒケ
-
外観不良
が発生します。
温度制御の方法
金型には温調回路(冷却水路)があり、そこに媒体を流します。
主な媒体:
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冷却水
-
温水
-
熱媒油
これを 金型温度調節機(温調機) で制御します。
金型温度が影響すること
| 項目 | 影響 |
|---|---|
| 流動性 | 温度高 → 流れやすい |
| 表面外観 | 温度高 → 艶良い |
| 収縮 | 温度高 → 大きい |
| 冷却時間 | 温度低 → 短い |
樹脂別の傾向
非結晶性樹脂
(ABS・PC・PMMAなど)
→ 金型温度 やや高め
理由
表面転写性を良くするため。
結晶性樹脂
(PP・PE・POM・PAなど)
→ 金型温度 結晶化温度付近
理由
結晶化を安定させるため。
金型温度が低すぎると
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ウェルドライン目立つ
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フローマーク
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表面荒れ
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内部応力増加
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反り
金型温度が高すぎると
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冷却時間増加
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サイクル長くなる
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ヒケ増加
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寸法変動
温度制御で重要なポイント
✔ 金型温度の均一化
✔ 冷却水路配置
✔ 流量管理
✔ 温調機能力
特に温度ムラが大敵です。
良い温度制御とは
理想は:
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金型全体が均一温度
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サイクルごとに安定
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冷却効率が高い
ひとことで
金型温度制御は
「成形品質を決める隠れた主役」
射出条件より影響が大きいこともあります。


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