ガスカウンター成形とは
金型キャビティ内にあらかじめガス圧をかけておき、
樹脂充填時の流動を制御する成形法です。
「先に金型の中をガスで押さえておく」
基本工程
① 金型を閉じる
② キャビティ内に高圧ガス(主に窒素)を充填
③ 樹脂を射出
④ 充填完了後にガス圧を制御
⑤ 冷却 → ガス排出 → 取り出し
何が起きているか?
通常の射出では:
樹脂 → 空気を押し出しながら充填
ガスカウンターでは:
樹脂 ⇄ ガス圧と拮抗しながら充填
つまり、
流れを「ブレーキ制御」するイメージです。
主な目的
✔ ウェルドライン改善
✔ フローマーク低減
✔ 表面品質向上
✔ 発泡制御(微細化)
✔ シルバーストリーク抑制
特に外観重視製品で使われます。
ガスインジェクションとの違い
| 項目 | ガスカウンター | ガスインジェクション |
|---|---|---|
| ガス位置 | キャビティ全体 | 樹脂内部 |
| 目的 | 充填制御 | 中空化 |
| 内部構造 | ソリッド | 中空 |
| 主用途 | 外観改善 | 軽量化 |
どんな製品に使う?
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光沢外観部品
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透明部品
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高外観家電
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自動車内装パネル
技術的なキモ
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初期ガス圧設定
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圧力解除タイミング
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射出速度とのバランス
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ガス漏れ対策
ガス圧が強すぎると充填不足、
弱すぎると効果が出ません。
メリット
✔ ウェルド目立ちにくい
✔ 表面が滑らか
✔ 充填バランス改善
✔ 応力低減
デメリット
✖ 金型が特殊構造
✖ 気密性確保が難しい
✖ 設備コスト高
✖ 条件出しが難しい
ひとことで
ガスカウンター成形は
「ガス圧で流れを制御する外観重視の成形法」
中空ではなく、流動コントロール技術です。


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