オフセットダイとは
押出機の中心軸と、ダイ出口(製品中心)をあえてずらした構造のダイです。
「まっすぐ出さず、横にずらして出すダイ」
なぜわざわざ“ずらす”の?
主な理由は3つあります。
① クロスヘッド用途(電線被覆など)
電線やパイプ被覆では、芯材が横から入ってきます。
そのためダイ中心をずらして、
-
芯線
-
溶融樹脂
を合流させます。
電線被覆ラインではほぼ標準構造です。
② 設備レイアウト上の理由
-
押出機の位置制約
-
多層共押出の合流設計
-
既設ラインとの高さ調整
現場事情でオフセットになることも多いです。
③ 流動制御のため
流路を変えることで:
-
滞留を減らす
-
合流部を最適化
-
層バランス調整
などを狙う場合もあります。
通常ダイとの違い
| 項目 | センターダイ | オフセットダイ |
|---|---|---|
| 流路 | 直線的 | 曲がりあり |
| 構造 | シンプル | 複雑 |
| 圧力損失 | 少なめ | やや大きい |
| 設計難易度 | 低 | 高 |
注意点(設計上の難しさ)
・流速差が出やすい
・圧力損失増加
・滞留・焼けリスク
・偏肉が起きやすい
流動解析(CAE)が重要
現場で起こりやすい問題
-
被覆偏肉
-
ゲル
-
焼け
-
層ズレ
-
サージング増幅
特に電線では
偏肉=即不良なのでシビアです。


コメント