押込金型とは
可動側または固定側の金型の一部を“押し込む”構造にして、樹脂を強制的に充填・圧縮する金型方式です。
簡単に言うと:
「型を閉じながら、さらに押して樹脂を詰める金型」
どんなときに使う?
主な目的は:
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肉厚品の内部空隙防止
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ヒケ対策
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高密度化
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高精度成形
特に:
✔ 厚肉レンズ
✔ 光学部品
✔ 高比重成形品
✔ 精密部品
で使われます。
基本動作イメージ
① 樹脂を充填(通常の射出)
② 型締完了
③ 可動部がさらに前進(押込)
④ 樹脂を圧縮
⑤ 保圧・冷却
この「③」が最大の特徴です。
似ている成形法との違い
圧縮成形との違い
| 項目 | 圧縮成形 | 押込金型 |
|---|---|---|
| 材料供給 | 先に材料投入 | 射出で充填 |
| 圧縮タイミング | 型閉時 | 充填後 |
| 用途 | 熱硬化性 | 主に熱可塑 |
インモールド圧縮との違い
押込金型は構造的に
局所的に押し込む点が特徴です。
メリット
✔ ヒケ低減
✔ 内部ボイド抑制
✔ 高寸法精度
✔ 分子配向制御(条件次第)
デメリット
✖ 金型構造が複雑
✖ コスト高
✖ 制御が難しい
✖ バリ管理がシビア
現場で重要な制御ポイント
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押込ストローク量
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押込タイミング
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射出量とのバランス
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型締力との関係
ここがズレると:
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バリ
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クラック
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応力残り
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寸法不安定
ひとことで言うと
押込金型は
“射出+圧縮”のハイブリッド金型
厚肉・高精度品で真価を発揮します。


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