円筒ブレーカープレート方式とは
押出機(主に単軸押出機)で使われる
“円筒(筒状)構造のブレーカープレート”を用いた濾過・整流方式です。
通常の平板タイプとは構造が違います。
「ブレーカープレート」とは?
押出機の先端(スクリュ先端とダイの間)に入っている部品で、
役割は:
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溶融樹脂の整流(流れをまっすぐにする)
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スクリュ回転による旋回流の除去
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スクリーンメッシュの保持
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異物の捕集
いわば
流れを安定させるフィルター兼整流板
通常方式(平板タイプ)
一般的なのは:
● 厚い円盤状プレート
● 多数の穴が空いている
● その前にスクリーンメッシュを重ねる
構造はシンプルですが:
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圧力損失が大きい
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スクリーン交換が手間
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高吐出では負荷が大きい
という課題があります。
円筒ブレーカープレート方式の特徴
名前の通り、
円筒(筒状)にスクリーンや整流構造を配置する方式
構造イメージ:
スクリュ先端
↓
円筒状の濾過部を通過
↓
ダイへ
なぜ円筒にするの?
理由は主に3つ。
① 濾過面積を大きくできる
円周方向に広がるため
→ 平板より有効面積が大きい
= 圧力損失が小さくなる
② 高吐出に強い
流速が分散されるため:
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樹脂劣化が起きにくい
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焼けが減る
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安定押出
③ スクリーン寿命が長い
圧力集中が起きにくい
主な用途
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フィルム押出
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シート押出
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延伸テープライン
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高吐出ペレットライン
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再生材押出
特に
異物が多いリサイクル材で効果的
メリットまとめ
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圧力損失低減
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安定流動
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焼け防止
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スクリーン寿命向上
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高出力対応
デメリット
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構造が複雑
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コスト高
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清掃がやや面倒
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設計依存性が高い
技術者視点のポイント
円筒方式は
✔ 高吐出
✔ 低滞留
✔ 安定品質
を狙うときに採用されやすいです。
特に
延伸テープやバンドラインでは圧力安定が超重要
なので相性が良い方式です。


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