エアーベントとは?
金型内に閉じ込められる空気やガスを外へ逃がすための溝・通路です。
樹脂は金型内の空気を押しのけながら流れますが、
逃げ場がないと 空気が圧縮・発熱して不良を起こします。
なぜ必要?
エアーベントが無い/不足すると:
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ショートショット
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焼け(ガス焼け・ディーゼル効果)
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充填ムラ
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ウェルド不良
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表面の荒れ・白化
「入らない・焼ける・汚い」の原因になります。
主な設置場所
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フローエンド(樹脂の最終到達部)
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リブ先端・ボス底
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合わせ面(パーティングライン)
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スライド・入子周辺
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エジェクタピン周辺
典型的な寸法(目安)
※ 樹脂・型構造で変わります
| 樹脂 | ベント深さ |
|---|---|
| PS / ABS | 0.02~0.03 mm |
| PP / PE | 0.02~0.04 mm |
| PC | 0.01~0.02 mm |
| PA | 0.01~0.02 mm |
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ベント幅:3~10 mm程度
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ベントランド長:0.5~1.0 mm
エアーベントの構造
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ベント溝
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ベントランド(シール部)
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排気通路
深すぎるとバリ、浅すぎると排気不足になります。
トラブル例と対策
● 焼けが出る
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ベント不足 → 追加加工
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ガス溜まり位置の見直し
● バリが出る
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ベント深すぎ → 再研磨
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型合わせ精度確認
● 効かない
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樹脂カス詰まり → 清掃
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離型剤・添加剤の付着
ベントの代替・補助手段
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真空引き金型
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ガスベントピン
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多孔質金属(ポーラス)
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エジェクタ隙間利用
まとめ
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エアーベント=空気・ガスの逃げ道
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成形品質を左右する超重要要素
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位置・深さ・清浄度がカギ
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「焼け=まずベントを疑う」


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