エアースリップ成形

エアースリップ成形とは?

成形中または搬送中のシート/フィルムと、ロールやガイド面との間に空気層(エアー)を形成し、接触摩擦を極力減らして流す方式です。

いわば「空気のクッション(エアースリップ)」で滑らせる成形・搬送技術。

どこで使われる?

  • Tダイ押出後〜冷却・引取り工程

  • 薄物シート・高光沢シート

  • 表面品質が厳しい用途

原理(簡単に)

  1. シートの下面(または両面)に微量の空気を吹き出す

  2. シートと支持面の間に薄い空気層ができる

  3. シートがほぼ非接触で滑走

  4. キズ・擦れ・転写を防止

主な方式

① エアーフロート方式

  • 多孔板やスリットから空気を供給

  • シートを浮かせて搬送

② エアーナイフ併用方式

  • 空気を帯状に吹き付け

  • シート姿勢・安定化も兼ねる

③ 部分エアースリップ

  • 重要な面のみ非接触化

  • ロールと併用するケースも多い

メリット

  • 表面キズ・擦れ防止

  • 高光沢・鏡面シートに有効

  • 転写ムラが出にくい

  • 薄物・軟質材料に強い

  • 清掃・ロール汚れが減る

デメリット・注意点

  • 空気量が多いと蛇行・バタつきが出やすい

  • 張力制御が難しくなる

  • 設備がやや複雑

  • 厚物シートには不向き

ロール接触成形との違い

項目 エアースリップ ロール接触
接触 ほぼ非接触 接触
表面品質 非常に良い 条件依存
安定性 やや低い 高い
制御難易度 高い 低い

トラブル例

  • 空気過多 → シート蛇行、厚みムラ

  • 空気不足 → 擦れ、表面キズ

  • 風ムラ → 波打ち、フラッタ

まとめ

  • エアースリップ成形=空気層で非接触搬送・成形する技術

  • 表面品質最優先の薄物シートに最適

  • 張力・空気量のバランスが成功の鍵

  • ロール方式との併用が一般的

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