エアースリップ成形とは?
成形中または搬送中のシート/フィルムと、ロールやガイド面との間に空気層(エアー)を形成し、接触摩擦を極力減らして流す方式です。
いわば「空気のクッション(エアースリップ)」で滑らせる成形・搬送技術。
どこで使われる?
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Tダイ押出後〜冷却・引取り工程
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薄物シート・高光沢シート
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表面品質が厳しい用途
原理(簡単に)
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シートの下面(または両面)に微量の空気を吹き出す
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シートと支持面の間に薄い空気層ができる
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シートがほぼ非接触で滑走
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キズ・擦れ・転写を防止
主な方式
① エアーフロート方式
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多孔板やスリットから空気を供給
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シートを浮かせて搬送
② エアーナイフ併用方式
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空気を帯状に吹き付け
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シート姿勢・安定化も兼ねる
③ 部分エアースリップ
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重要な面のみ非接触化
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ロールと併用するケースも多い
メリット
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表面キズ・擦れ防止
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高光沢・鏡面シートに有効
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転写ムラが出にくい
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薄物・軟質材料に強い
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清掃・ロール汚れが減る
デメリット・注意点
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空気量が多いと蛇行・バタつきが出やすい
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張力制御が難しくなる
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設備がやや複雑
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厚物シートには不向き
ロール接触成形との違い
| 項目 | エアースリップ | ロール接触 |
|---|---|---|
| 接触 | ほぼ非接触 | 接触 |
| 表面品質 | 非常に良い | 条件依存 |
| 安定性 | やや低い | 高い |
| 制御難易度 | 高い | 低い |
トラブル例
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空気過多 → シート蛇行、厚みムラ
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空気不足 → 擦れ、表面キズ
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風ムラ → 波打ち、フラッタ
まとめ
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エアースリップ成形=空気層で非接触搬送・成形する技術
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表面品質最優先の薄物シートに最適
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張力・空気量のバランスが成功の鍵
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ロール方式との併用が一般的


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