異方向回転型とは?
2本のスクリューが互いに逆方向に回転する二軸押出機の方式です。
英語では Counter-rotating twin screw と呼ばれます。
異方向回転型の特徴
① 強いせん断と圧縮
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スクリューの噛み合い部で材料が強く引き延ばされ・圧縮される
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→ 混練力が非常に高い
② 自己掃除性(セルフワイピング)
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スクリュー同士が互いをこそぎ落とす
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→ 滞留が少なく、焼けや分解が起きにくい
③ 低回転・高トルク運転
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同方向回転型より回転数は低め
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粘度の高い材料・粉体に強い
同方向回転型との違い
| 項目 | 異方向回転型 | 同方向回転型 |
|---|---|---|
| 回転方向 | 逆方向 | 同方向 |
| 混練力 | 非常に強い | 中〜強 |
| せん断 | 強い | 比較的穏やか |
| 搬送性 | やや弱い | 良好 |
| 滞留 | 少ない | やや多い |
| 主用途 | PVC、硬質材料 | コンパウンディング全般 |
主な用途
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PVC(硬質・軟質)押出
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異形押出(サッシ、建材)
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粉体原料の直接押出
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高充填配合(無機フィラー多量)
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熱に弱い材料の安定押出
異方向回転型が向いている理由(PVC例)
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PVCはせん断で溶融する材料
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過熱に弱い
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→ 強い混練+低回転が最適
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→ 温度上昇を抑えながら均一溶融が可能
注意点・デメリット
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装置コストが高い
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スクリュー設計・調整が難しい
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高回転が使えないため吐出量に限界
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汎用性は同方向回転型より低い
まとめ
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異方向回転型=2軸が逆方向に回る二軸押出機
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強い混練・自己掃除性が特徴
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PVC・建材・異形押出に最適
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高混練だが高吐出には不向き


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