PS

PS(ポリスチレン)とは

PSは 透明性が高く、成形性に優れた非結晶性樹脂 です。
硬くて軽く、コストが低いため 大量生産向きの汎用プラスチック として広く使用されています。

主な特徴

特性 内容
透明性が高い GPPSは特に透明度が高い
成形流動性が良い 複雑形状でも成形しやすい
寸法精度が良い 収縮率が小さい(非結晶性)
剛性が高い カチッとしたタッチ感
価格が安い 大量生産に向く

欠点

欠点 内容
衝撃に弱い 落とすと割れやすい、脆い
耐熱性が低い 80〜90℃で変形する
耐薬品性が弱い 有機溶剤・油に注意
応力割れしやすい ストレス集中でクラック

PSの種類

種類 名称 特徴 用途
GPPS 汎用PS 透明、硬い、脆い CDケース、食品容器
HIPS 衝撃強化PS 耐衝撃性UP、不透明 家電外装、玩具、トレイ

射出成形条件の目安

項目 条件
樹脂温度 180〜260℃
金型温度 20〜60℃
乾燥 基本不要(湿気を吸わない)
射出 高速成形が可能
収縮率 0.4〜0.7%(小さい)

よくある不良と対策

不良 原因 対策
シルバー ガス巻き込み、樹脂劣化 射出速度UP、ベント改善、樹脂劣化注意
クラック 応力、設計不良 R追加、保圧下げ、冷却延長
ウェルドライン 流動性不足 金型温度UP、射出速度UP
ゲート白化 応力集中 ゲート位置変更、テーパー調整

用途例

  • 家電製品の外装

  • 食品トレイ、カップ、弁当容器

  • CD・DVDケース

  • 医療容器

  • 文房具(定規など)

  • 玩具

  • 発泡スチロール(EPS原料)

まとめ

項目 内容
メリット 透明性、流動性、寸法精度、安価
デメリット 脆い、耐薬品・耐熱弱い、応力割れ
成形ポイント 高速射出OK、乾燥不要、金型温度低め
種類 GPPS(透明)、HIPS(耐衝撃)

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