PES

PES(Poly Ether Sulfone/ポリエーテルスルホン) は、
高耐熱性・高強度・透明性 を併せ持つスーパーエンジニアリングプラスチックです。

PEEKほどの耐熱性はありませんが、
200℃前後の環境でも安定して使えるため、
電気・電子、医療、食品機器など幅広い分野で利用されています。

基本情報

項目 内容
名称 ポリエーテルスルホン(PES)
英名 Polyethersulfone
樹脂分類 非結晶性スーパーエンジニアリングプラスチック
比重 約 1.37
成形温度 約 330〜370℃
金型温度 約 120〜160℃
連続使用温度 約 180〜200℃

特徴・性質

特性 内容
耐熱性 ガラス転移温度(Tg)約220℃。高温下でも形状・強度を保持
機械強度 高剛性で衝撃にも強く、寸法安定性が高い
耐薬品性 酸・アルカリ・洗剤などに強い(有機溶剤にはやや弱い)
耐加水分解性 熱水や蒸気に強く、繰り返し滅菌にも耐える
電気特性 高温でも絶縁性を維持。電子部品に適する
透明性 90%以上の光線透過率を持ち、ガラスの代替も可能
難燃性 UL94 V-0(自己消火性あり)
耐放射線性 高く、医療分野でも使用可能

主な用途

分野 用途例
医療機器 滅菌器部品、透析フィルター、外科器具(オートクレーブ耐性)
食品関連 飲料用部品、コーヒーメーカー部品、ポンプ・バルブ
電気・電子 コネクタ、スイッチ部品、絶縁部品
自動車 センサーケース、ランプハウジング、制御部品
膜・フィルター材料 超ろ過膜(UF膜)、ガス分離膜など
航空機 内装部品(難燃・軽量・耐熱)

成形上の注意点

項目 内容
乾燥 吸湿性が高いため、成形前に 150℃×3〜4時間乾燥 が必要
樹脂温度 330〜370℃。高温だがPEEKより低い
金型温度 120〜160℃(高め)で寸法安定性向上
離型性 非結晶性で収縮が小さく、離型しやすい
冷却 均一冷却が必要(表面光沢と寸法に影響)
後加工 切削性が良く、精密加工に向く

よくあるトラブルと対策

トラブル 原因 対策
銀条(スジ) 吸湿・乾燥不足 乾燥を十分に行う
焼け・変色 滞留・温度過多 温度管理・パージ徹底
ヒケ・反り 肉厚設計不均一 均一肉厚・冷却バランス調整
表面ムラ 金型温度ムラ 金型温調を安定化

まとめ

項目 内容
名称 ポリエーテルスルホン(PES)
分類 非結晶性スーパーエンプラ
特徴 高耐熱・高剛性・透明・難燃・耐蒸気滅菌性
連続使用温度 約180〜200℃
成形温度 約330〜370℃
主な用途 医療、電気、食品機器、膜素材
注意点 吸湿性高いため乾燥必須

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