タイバー間隔

射出成形機において、4本のタイバー(Tie Bar)の内側どうしの距離 を指します。
具体的には:

  • 横方向の間隔(タイバー間隔:幅方向)

  • 縦方向の間隔(タイバー間隔:高さ方向)
    の 2つで表されるのが一般的です。

この寸法が、その成形機に搭載できる金型の最大外形サイズ を決定する重要な要素です。


タイバー間隔の役割

  1. 金型の収まり寸法を規定

    • 金型がタイバー内に収まらなければ設置できない。

  2. 成形品の大きさに影響

    • 大型製品を成形するには、広いタイバー間隔が必要。

  3. 型交換性に関与

    • 間隔が狭いと金型の着脱が困難になる。


タイバー間隔と金型サイズ

  • 金型外形寸法 < タイバー間隔 が基本条件。

  • 実際には、タイバーと金型の間に少なくとも数cmの余裕を持たせるのが望ましい。

  • 大型金型を扱う場合には、タイバー引き抜き式(タイバーを外して金型を入れる方式)の成形機も使用される。


タイバー間隔と射出成形機選定

  • 成形機を選ぶとき、型締力(トン数) だけでなく、
    タイバー間隔・型厚範囲・デイライト(最大型開き) を確認する必要がある。

  • 例:

    • 220トン成形機 → タイバー間隔 510 × 510 mm

    • 350トン成形機 → タイバー間隔 660 × 660 mm
      (※メーカーによって異なる)


まとめ

  • タイバー間隔 = 金型が収まるスペースの大きさ

  • 成形機選定では「型締力」だけでなく「タイバー間隔」も確認必須

  • 大型金型には タイバー引き抜き式 が有効

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