スリープレート金型(Sleeve Plate Mold)は、成形品を一括で押し出すためのスリーブ状(円筒形)のプレートを用いた金型構造です。
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エジェクタピンで一つずつ押し出すのではなく、
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プレート全体で成形品を均等に押し出す方式 です。
一般的に、ストリッパープレート式金型の一種として扱われます。
構造と動作
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成形後、金型を開く
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スリープレート(円筒形のプレート)が前進
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成形品を均一な力で押し出す
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成形品がプレートから外れて取り出される
特徴
メリット
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成形品の変形を防げる
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特に円筒形やリング形状の薄肉部品に有効
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多数個取り金型でも均一に離型可能
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エジェクタピン跡が残らない
デメリット
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金型構造が複雑 → 製作コストが高い
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プレートと成形品の接触面で擦り傷が付くことがある
主な用途
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円筒形、リング形状、薄肉製品
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多数個取り金型で均一に成形品を取り出したい場合
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変形や歪みが許されない高精度部品
まとめ
スリープレート金型は、
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プレート全体で成形品を押し出す金型構造
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円筒形や薄肉製品、複数個取りの成形に適している
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エジェクタピン跡を防ぎ、均一な離型が可能
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