スプルーとは、射出成形において、射出成形機のノズルから金型内へ樹脂を導く最初の流路のことです。
つまり、ノズルとランナーをつなぐ通路です。
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ノズル先端 → スプルーブッシュ(固定側金型に装着) → ランナー → ゲート → 成形品
という流れで樹脂が充填されます。
スプルーの役割
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ノズルからの樹脂を受け入れる
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樹脂をランナーへ均一に導く
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成形後、スプルー自体も固化して取り出される(スプルーは成形品と一緒に突き出される)
特徴
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形状:一般的には円錐形(先細り)
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ノズル側が太く、ランナー側に向かって細くなる
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これにより樹脂の流動性が良くなり、離型もしやすい
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スプルーブッシュ:金型固定側に装着され、ノズルとの密着や摩耗対策のために硬化鋼や焼入れ材で作られる
注意点
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スプルーが太すぎる → 樹脂使用量や冷却時間が増える
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スプルーが細すぎる → 充填不良やジェティングの原因になる
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離型が悪いと、スプルーが型に残る(スプルーハングアップ)という不良が発生する
まとめ
スプルーとは、
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ノズルから樹脂を受けてランナーに導く最初の流路
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円錐形が基本で、スプルーブッシュを介して金型に組み込まれる
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設計次第で離型性やサイクルタイムに影響を与える重要部位
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