射出とは、
加熱されて溶融状態になったプラスチックを、スクリュ(スクリュー)で前方に押し出し、ノズルから金型内へ充填する動作のことです。
射出の工程フロー(成形サイクル内)
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金型閉じ(型締め)
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計量完了(次ショット分の樹脂を準備)
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射出 → 溶融樹脂を金型内に充填
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保圧 → 冷却
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金型開き(型開)
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製品取り出し(離型)
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次ショットへ
射出の目的
目的 | 内容 |
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🔄 形状を作る | 製品のキャビティに樹脂をすみずみまで流し込む |
🧊 次工程のための前段階 | 射出後、保圧・冷却によって形状が安定する |
射出のパラメータ(主な設定項目)
項目 | 内容 |
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射出速度 | スクリュの前進速度。速いと短時間で充填できるが、ガス噛みや焼けに注意 |
射出圧力 | 押し出す力。流動性の低い樹脂や複雑形状には高圧が必要 |
切り替え位置(V→P切換) | 射出(速度制御)から保圧(圧力制御)への切り替え位置(通常は充填完了付近) |
射出時間 | 射出が完了するまでの時間。短すぎても長すぎても不良の原因になる |
射出ストローク | スクリュが移動する距離。製品体積と関係する |
射出時に起こる成形トラブルと原因
トラブル | 原因例 |
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ショートショット | 射出圧力不足、射出速度不足、V→P切替が早すぎる |
フローマーク | 射出速度が遅すぎる、樹脂温度が低い |
焼け | 射出速度が速すぎる、空気閉じ込め(ベント不足) |
ヘジテーション(二重流れ) | 射出条件の不適切、ゲート位置や数の不良 |
ボイド・気泡 | 射出速度が速すぎてガス巻き込み、冷却不均一 |
射出の最適化のポイント
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充填バランスの確認(製品全体に均等に樹脂が流れるか)
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ゲート位置と数の調整
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速度プロファイルの制御(最初はゆっくり、途中から早くする分割射出など)
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金型温度・樹脂温度の見直し
まとめ
項目 | 内容 |
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定義 | 溶かした樹脂を金型内へ押し込む工程 |
重要パラメータ | 射出圧力、射出速度、切換位置、射出時間など |
トラブル回避 | 最適な流動設計と条件調整がカギ |
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