サイドゲートとは、成形品の側面(横)から樹脂を流し込むタイプのゲートです。
主に単一キャビティ成形や、少数キャビティの製品で使われ、構造がシンプルで加工性も良いのが特徴です。
項目 | 内容 |
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✅ シンプルな構造 | 加工が容易、金型費が安い |
✅ 成形が安定しやすい | 樹脂の流れが単純で、流動解析もしやすい |
✅ 成形サイクルが短い | ゲートが細くて冷却も早いため、早く次ショットに移れる |
✅ ゲートカットが容易 | 成形後に自動・手動で比較的簡単に切断できる |
デメリット・注意点
デメリット | 内容 |
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❌ ゲート跡が目立ちやすい | 製品の側面にバリや白化跡が残る可能性 |
❌ 製品形状に制約 | ゲート位置が限定される(正面や底面には使いづらい) |
❌ 多数個取りに不向き | ゲートバランスが取りにくいため、複数キャビティ成形にはやや不向き |
サイドゲートの基本寸法(例)
項目 | 標準的な数値(樹脂・製品によって変動) |
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幅(W) | 約0.8~2.0 mm |
高さ(H) | 約0.5~1.5 mm |
ゲート長さ(L) | 0.5~1.0 mm(短くすることで自動カットしやすく) |
ゲート先端角度 | 60〜90度程度が一般的 |
サイドゲートの加工・取り付け位置
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一般的には**固定側金型(キャビティ側)**に設けられます。
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成形品の横の目立たない部分に配置されることが多いです。
サイドゲートの使用例
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工業用プラスチック部品(カバー、ブラケットなど)
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日用品(キャップ、ケース)
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電子部品(小型筐体など)
サイドゲートまとめ
項目 | 内容 |
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定義 | 成形品の側面から樹脂を流し込むゲート |
主な特徴 | シンプルで加工しやすく、サイクルタイムが短い |
メリット | 安定成形・加工性◎ |
デメリット | ゲート跡が目立ちやすい、多数個取りに不向きなことも |
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