過充填状態(オーバーパック)
💡 内容:
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成形時に樹脂がキャビティに過剰に詰められた状態
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型締め力や射出圧が高すぎる・型内の空気抜けが不十分な場合に起こる
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「オーバーパック」と言うより、「オーバーパッキング(Over Packing)」や「パッキング圧過大」とも呼ばれます
🔧 発生要因:
要因 | 内容 |
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保圧時間が長すぎる | 樹脂が冷えて固まるまで圧力がかかりすぎている |
保圧圧力が高すぎる | キャビティ内に不要な圧がかかり、バリ・反りの原因になる |
ガス抜け不良 | 空気が抜けきれず、圧縮されて異常圧力になる |
⚠️ 不具合例:
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バリの発生
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ウエルドラインの悪化
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反り・ひけの不均一
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型寿命の短縮
「オーバーパック」用語に関連しそうな他の射出成形用語
用語 | 意味 |
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パッキング圧(保圧) | 射出後に樹脂が収縮しないよう圧力を保持する工程。これが高すぎると「オーバーパッキング」。 |
ショートショット | 樹脂が足りずキャビティを満たせない状態(オーバーパックとは逆) |
バリ | 過剰充填によって金型の合わせ目から樹脂がはみ出す現象(オーバーパッキングの副作用) |
まとめ
用途例 | 「オーバーパック」の意味 |
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成形工程 | 保圧・過充填による樹脂の入れすぎ状態(品質トラブルの元) |
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