シート成形

シート成形は、熱可塑性樹脂を平らな板状(シート)に連続的に成形する加工方法です。主にその後の二次加工(真空成形など)と組み合わせて使われます。


■ 基本イメージ

 「溶かした樹脂をローラーで薄く延ばして板にする」


■ 主な工程(押出シート成形)

  1. 押出機で樹脂を溶融
  2. Tダイ(口金)からシート状に吐出
  3. 冷却ロールで厚み調整+冷却
  4. 引取・巻取り

  フィルムより厚く、板より薄い中間的な製品


■ 使用される材料

  • ポリスチレン(PS)
  • ポリプロピレン(PP)
  • ポリエチレン(PE)
  • ポリエチレンテレフタレート(PET)

  包装用途が多い


■ 主な用途

  • 食品トレー・容器
  • ブリスターパック
  • 建材用シート
  • 工業用カバー

  このあと「真空成形」で立体化されることが多い


■ 重要な制御ポイント

● 厚み制御

  • Tダイのリップ調整
  • オートダイ(自動厚み制御)

● 温度管理

  • ダイ温度
  • ロール温度

  表面品質と寸法安定に直結


● ロール条件

  • 圧力(ニップ圧)
  • 回転速度

  厚み・平滑性に影響


■ メリット

  • 均一な厚み
  • 連続生産で効率が良い
  • 二次加工しやすい

■ デメリット・課題

  • 厚みムラ(横方向)
  • エッジビード(端の厚み増加)
  • ロールマーク(表面傷)

■ フィルム成形との違い

項目 シート フィルム
厚み 厚い(約0.2mm以上) 薄い
剛性 高い 低い
成形方法 押出+ロール インフレ・キャスト

■ 現場的な理解

シンプルに言うと:

 「樹脂を“板”にしてから使うための工程」

です。


■ さらに重要な視点

シート成形は単体というより:

 「シート成形 → 真空・圧空成形」

という流れで考えるのが実務的です。

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